水道管の凍結防止まとめ|何度から危険かと今夜できる対策

朝、蛇口をひねっても水が出ないことがあります。東京都水道局は、気温が氷点下4℃以下になると水道管が凍結しやすいとしていますが、風の当たりやすい場所や日の当たりにくい場所では、そこまで下がらなくても凍ることがあります。
手当ての中身は、保温材やカバーで管を冷やさないようにするか、凍結防止ヒーターで熱を足すかのどちらかです。安い保温材から試す人が多い一方、屋外にむき出しの管や日陰の立水栓では、巻いただけでは足りない夜もあります。
本記事では、凍結防止剤との呼び名の違い・保温材とヒーターの選び分け・蛇口の根本までの巻き方・凍ってしまったときの40℃のぬるま湯の使い方を解説します。

すまいの四季 編集部
結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
水道管の凍結防止と、路面にまく凍結防止剤は別の話です
売り場で「凍結防止」と書かれた商品は2つに分かれます。
水道管に巻く保温材やヒーターと、路面にまく粒状の凍結防止剤で、後者を水道管に使うことはありません。
名前が同じなので通販の検索結果では並んで出てきますが、相手にしているものが管の中の水と足元の氷で、まったく別です。
粒状のほうは、積もった雪を溶かす用途では水に溶けるときに発熱する塩化カルシウムが使われ、降る前にまいて凍らせない用途では効果が長持ちする塩化ナトリウムが中心になります。まく順番と成分で役割が変わるため、駐車場や玄関前の氷を相手にするなら凍結防止剤と融雪剤の違いで解説しているまくタイミングを先に確認してください。
水道管側の凍結防止も、凍る前に手を打つ予防と、凍ってからの解凍で道具が変わります。
予防で使うのは保温材・カバー・ヒーターで、解凍で使うのはタオルとぬるま湯です。
この2つを混同すると、すでに凍った管に保温材を巻いて待つだけになり、水が出るまで余計に時間がかかります。
対策は、保温してしのぐか電気で温めるかで分かれます
水道管の凍結は、管の中の水が外気に冷やされて起きます。打てる手は、外気と風を届きにくくするか、管そのものに熱を足すかの2方向です。
保温材とカバーで冷やさない
管に保温材を巻き、その上を覆って外気と風を遮る方法で、電気を使わないぶん費用も設置の手間も小さく済みます。屋外の立水栓や露出した配管に広く使えますが、熱を作る道具ではないので、氷点下が続く夜には管の温度が下がり続けて凍ることがあります。
凍結防止ヒーターで熱を足す
管に巻いて通電し、温度が下がりすぎないようにする電気製品です。
サーモスタット付きなら外気温に応じて自動で働くので、寒さの厳しい地域や日の当たらない配管に向きます。
コンセントの位置が前提になり、通電している間は電気代もかかります。
水を抜く設備がある家
寒冷地の住宅には不凍水抜栓(ふとうみずぬきせん)という、管の中の水を地中側へ抜く栓が付いていることがあります。
抜いてしまえば凍る水がなくなるので、長く家を空けるときに向く方法です。
操作の手順は住宅ごとに違うため、設備の説明書か管理会社に確認してください。
保温材で足りる家と、水道管に凍結防止ヒーターが要る家の違い
判断の入口は、管が直接外気に触れているかどうかです。
東京都水道局は凍結しやすい場所として、外気に触れる部分・風の当たりやすいところ・日の当たりにくいところ・屋外のパイプスペースでむき出しになっている管を挙げています。
当てはまるのが1つだけなら保温材で様子を見て、2つ以上重なる配管は電気で温める前提で考えるのが現実的です。
地域の最低気温も条件に入ります。
氷点下4℃という目安は東京都水道局が示すもので、真冬でもそこまで下がらない地域なら保温材とビニールテープで足りることが多く、毎晩のように下回る地域では保温材だけの対策で凍る夜が出てきます。
自分の家がどちら側なのかは、水道管は何度から凍結するかで解説している気温と家の条件の組み合わせで確かめてください。
水道管への保温材の巻き方は、蛇口の根本まで隙間なく
東京都水道局が案内している手順は、水道管に保温材を巻きつけてヒモで固定し、その上からビニールテープなどで隙間なく蛇口の根本まで巻く、というものです。
途中で巻き終わると、覆っていない部分から冷気が入って管が冷え、巻いた意味が薄くなります。
蛇口の付け根と壁から出てくる立ち上がりの部分が残りやすいので、最後に指でたどって確かめてください。
手元にあるもので済ませたいときは、毛布や発泡スチロールでの代用も可とされています。
ただし雨や雪がかかる場所では水を含んだ状態が続いて保温の役目を果たしにくくなるため、屋外用をうたう防水タイプを選ぶか、上から巻くテープで水の入り口をふさいでください。
保温材は管の外径に合う太さを選ぶことも大切で、太すぎると管との間に隙間が残り、細すぎると巻ききれません。
巻く範囲の決め方と代用品の注意は水道管の凍結防止カバーと保温材の代用品で解説しています。
凍結防止ヒーターは管の材質とサーモスタットで選びます
最初に確かめるのは管の材質です。
金属管用と樹脂管(塩ビや架橋ポリエチレンなど)用で対応製品が分かれていて、混用してはいけません。
買う前に、巻きたい管が金属なのか樹脂なのかを見ておいてください。
次に見るのがサーモスタットの有無です。
山清電気のサーモ一体型水道凍結防止ヒーター(RHE-1など)は、販売店が掲載している仕様表では外気温おおむね3℃で通電し、10℃前後で停止するとされています。
管に巻いたうえで保温テープで覆って使う作りなので、ヒーターだけを裸で巻いて終わりにはしません。
屋外で使えるかどうか、長さ、コードの取り回しは製品ごとに違うため、取扱説明書の指示に従ってください。消費電力と通電する時間から見た電気代の考え方は凍結防止ヒーターの仕組みと電気代の目安で解説しています。
水道管が凍ったときに、熱湯をかけてはいけません
東京都水道局は、凍ってしまったときの対処として自然に溶けるのを待つか、凍った部分にタオルを被せて人肌程度(40℃程度)のぬるま湯をゆっくりかける方法を案内しています。急いでいるときほど熱湯に手が伸びますが、いきなり熱湯をかけると水道管や蛇口が破裂することがあります。
破裂した場合は、メータボックス内のバルブを閉めてから水道工事店に連絡してください。
水が噴き出したまま業者を探すと被害が広がるので、バルブの位置は凍る季節が来る前に一度確認しておくと落ち着いて動けます。
解凍の具体的な進め方と、やってはいけない手当ては水道管が凍結したときの解凍手順で解説しています。
凍って困るのは水道管だけではありません
同じ朝、車のフロントガラスも凍ります。
前夜のうちにカバーをかけておけば朝の作業そのものがなくなるので、通勤で毎朝使う車ならフロントガラスの凍結防止対策で解説しているカバーの掛け方から手を付けるほうが早いです。
水道管と同じく、凍ったガラスへの熱湯はひび割れの恐れがあるので使えません。
すでに凍っている朝は解氷スプレーの出番で、KYK(古河薬品工業)の解氷スプレー トリガー500(500mL)は、ガラスの氷雪を溶かしてシリコーンの撥水で再凍結を防ぐとしています。
主成分はアルコール類とシリコーンで、使い方はガラスから15〜20cm離しての噴射です。
製品ごとの向き不向きは解氷スプレーの選び方と使い方で解説しています。
買う時期も考えておきたいところです。保温材やビニールテープ、解氷スプレーは寒波の予報が出てから店頭で品薄になりやすく、必要な日に手に入らないことがあります。
よくある質問
水道管の凍結防止は何度から準備すればいいですか
東京都水道局が示す目安は気温が氷点下4℃以下ですが、当日の朝に気づいてから巻いても間に合いません。
最低気温が氷点下に近づく予報が出る時期に巻いておいてください。
風が当たる場所や日の当たらない場所の管は、氷点下4℃に達しなくても凍ることがあるので、条件の悪い配管から先に手当てするのが順番です。
凍結防止ヒーターは冬の間つけっぱなしですか
サーモスタット一体型は外気温に応じて自動で通電・停止する作りなので、電源を入れたままにしておく前提の製品です。
山清電気のRHE-1は、販売店の仕様表でおおむね3℃で通電し10℃前後で停止するとされています。
節電のつもりでプラグを抜くと働かなくなるため、動作のさせ方は取扱説明書の指示に従ってください。
保温材は毎年替える必要がありますか
何シーズン使えるかは設置環境で変わるので一律には言えません。
屋外は紫外線と雨雪でテープの粘着が落ち、保温材が硬くなったり割れたりします。
秋に一度手で触ってみて、ひび・つぶれ・テープの浮きがあれば巻き直してください。
賃貸でも凍結防止ヒーターを取り付けられますか
建物側の配管や共用部に手を入れるなら、先に管理会社か大家に確認してください。
もともとヒーターが付いている物件もあり、その場合はプラグが抜けていないかを見るだけで済みます。
自分の専有部分の露出配管に保温材とテープを巻く範囲なら、退去時に剥がせるようにしておけば扱いやすいです。
まとめ
水道管の凍結防止は、氷点下4℃という目安と、管が外気・風・日陰にどれだけさらされているかで見当がつきます。
露出が少なければ保温材とビニールテープで蛇口の根本まで隙間なく覆って様子を見て、条件が重なる配管には材質に合った凍結防止ヒーターを足す、という順序が無理のない進め方です。
凍ってしまったらタオルと40℃程度のぬるま湯で、熱湯は使いません。
ぜひ本記事の保温材とヒーターの選び分けと巻き方の手順を参考に、寒波が来る前に家の配管を一度見て回ってください。





