SHARE:

水道管の凍結防止カバーは必要?付け方と保温材の代用品

水道管の凍結防止カバーは必要?付け方と保温材の代用品

ホームセンターの冬用品の棚には、筒状の保温チューブと、屋外の立水栓をすっぽり覆う袋型のカバーが並んでいます。

どちらを買っても、巻き方が甘いと効果は落ちます。

東京都水道局は、水道管に保温材を巻きつけてヒモで固定し、その上からビニールテープなどですきまなく蛇口の根本まで巻く方法を案内しています。

この「すきまなく」が手順の核心です。

気温が-4℃以下になると水道管は凍結しやすく、風の当たる場所や日の当たらない場所では-4℃に達しなくても凍ることがあります。本記事では、カバーの巻き方の手順・すきまを残したときに起きること・よくある失敗の直し方・毛布や発泡スチロールでの代用と点検の間隔を解説します。

すまいの四季 編集部

結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

水道管に凍結防止カバーを巻く基本の手順

作業そのものは単純で、保温材を管に沿わせ、ヒモで仮止めし、外側をテープで覆うという3段階です。難しいのは巻く範囲の決め方で、ここを間違えると保温材の量が足りません。

巻く範囲を先に決める

凍りやすいのは、直接外気に触れる部分、風の当たりやすいところ、日の当たりにくいところ、そして屋外のパイプスペースでむき出しになっている管です。

家の外周を一周して、壁から立ち上がっている給水管、屋外の立水栓、給湯器の下で露出している配管を目で追ってください。

範囲は管の途中で切らず、蛇口の根本や壁に入る手前まで含めて測ります。

途中で止めると、その先の露出部分が一番冷える場所として残ります。

保温材を巻いてヒモで固定する

筒状の保温チューブはスリットを開いて管にかぶせ、継ぎ目が下を向かないよう横か上に回します。

継ぎ目が真下だと雨水や融けた雪が入り込み、中に水を抱えたまま冷える状態になります。

巻き終わったら数十センチおきにヒモで締め、手で押しても管との間に空洞ができない程度まで密着させてください。

シート状の保温材を使う場合は、重ね幅を2〜3センチ取って螺旋(らせん)状に巻き上げます。

外側をテープで覆って水と風を止める

最後にビニールテープなどで保温材の全体を覆い、蛇口の根本まで巻き上げます。

テープは下から上へ、前の巻きに半分重ねながら進めてください。

上から下へ巻くと重なりの口が上を向き、そこから水が入ります。

屋外の雨がかかる場所では、防水と耐候をうたう屋外用のすきまテープや防水テープを選ぶと、紫外線でのひび割れが起きにくくなります。

すきまを1か所残すと、そこだけが凍ります

保温材は熱を生み出す道具ではなく、管の熱が逃げる速さを遅くしているだけです。

テープの巻き終わりが浮いていたり、継ぎ目が5センチ開いていたりすると、そこが外気にさらされた細い露出部分になります。

水は管の中でつながっているため、一点が凍って栓の役目をすれば、蛇口をひねっても水は出ません。

もっと困るのは、凍った部分が膨らんで管や蛇口を割る場合です。

破裂すると、融けた瞬間に水が噴き出します。

東京都水道局は、破裂したときはメータボックス内のバルブを閉めてから水道工事店に連絡するよう案内しています。

バルブの位置と回す向きは、凍る前の明るい時間に一度確認しておいてください。

凍ってしまった後の手当ての順番は水道管が凍結したときの解凍手順で解説しています。

なお、カバーを巻いても万能ではありません。

保温材だけの対策では、外気温が-4℃を大きく下回る夜や、寒風が一晩当たり続ける場所で凍結することがあります。

そうした地域では水抜きや、後述するヒーターとの併用が前提になります。

水道管カバーでよくある失敗と直し方

テープを上から下へ巻いてしまった

重なりの口が上向きになり、雨水が保温材の中へ落ちていきます。

濡れた保温材は空気の層をなくすので、乾いた状態より熱が逃げやすくなります。

巻き直しの手間は数分なので、剥がして下から上へ巻き替えてください。

すでに中まで濡れているときは、保温材ごと交換したほうが確実です。

筒のサイズが管に合っていない

保温チューブは対応する管の外径で分かれていて、太すぎると管と保温材の間に空洞が残り、細すぎると無理に開いた継ぎ目が閉じません。

買う前に管の外周をメジャーで測るか、ノギスがなければ紙を一周巻いて長さを写し取り、3.14で割って外径を出します。

合わないものを買ってしまった場合は、太い側なら内側にシート状の保温材を一枚足して埋めると密着します。

蛇口だけ裸のまま残っている

管はきれいに巻けているのに、金属の蛇口本体とハンドルが外に出ているケースが目立ちます。

蛇口は金属の塊で外気に触れる面積が大きく、ここから冷えて内部の水が凍ります。

市販の蛇口カバーをかぶせるか、保温材を巻いた上からテープで留めて、ハンドルの操作に必要な部分だけを開けてください。

立水栓なら支柱ごと覆う袋型のカバーが使えます。

ヒーターの上にビニールを重ねて巻いた

凍結防止ヒーターは製品ごとに巻き方と重ねてよい材料が決まっていて、勝手に密閉すると熱がこもります。

ヒーターを使う場合は、必ず付属の取扱説明書に従って保温テープの種類と巻き順を確認してください。

ヒーターの仕組みや電気の使い方は凍結防止ヒーターの選び方で解説しています。

用意する道具と、毛布や発泡スチロールでの代用

必要なものは保温材、固定用のヒモ、外側を覆うテープ、そしてハサミかカッターだけです。

東京都水道局は、保温材の代わりに毛布や発泡スチロールを使う方法も紹介しています。

寒波の予報が出てから店に走っても冬用品の棚が空という場面があるので、家にあるもので当座をしのげる形を知っておくと動けます。

使うもの役割代用するときの注意
保温チューブ・保温材管のまわりに空気の層を作る毛布や古タオルでも代用可。ただし濡れると効果が落ちるので外側の防水は必須
ヒモ・結束バンド保温材を管に密着させる荷造り用のヒモで足りる。締めすぎて樹脂管を潰さないよう手加減する
ビニールテープ・防水テープ雨と風を止める屋外では耐候性のあるものを。養生テープは紫外線で劣化して剥がれやすい
発泡スチロール立水栓や露出部を囲う箱型に組んで被せ、風で飛ばないよう重しかヒモで固定する

金属管と樹脂管(塩ビや架橋ポリエチレン)で対応製品が分かれるのはヒーターの話で、保温材そのものは材質を問わず巻けます。ただし樹脂管は強く締めると変形するので、ヒモは手で引いて止まる強さにとどめてください。

場所別に変わる水道管カバーの巻き方

屋外の立水栓・散水栓

庭やベランダの立水栓は、支柱と蛇口をまとめて覆える袋型のカバーが手早いです。

地面に近い部分は雪が積もると濡れ続けるので、裾をヒモで絞って水の入り口を減らします。

地面に埋まった散水栓は、ボックスの中に発泡スチロールの端材や丸めた保温材を詰め、蓋を閉めておくだけでも外気の流れが止まります。

給湯器のまわり

給湯器の下から伸びる配管は、露出が長く風も当たるため凍りやすい場所です。

機器本体には凍結を防ぐ機能が組み込まれている製品もあるので、電源プラグを抜かないことが前提になります。

配管に巻く範囲や触ってよい部品は機種で違うため、本体の取扱説明書を先に読んでください。

賃貸住宅の場合

共用のパイプスペースや水道メーターのボックスは、住戸の専有部分ではない場合があります。

テープを貼る前に管理会社へ一報を入れておくと、後で剥がす手間や原状回復の話でもめません。

玄関脇のメーターボックスなら、内部に保温材を詰めるだけなら痕が残らず、春にそのまま取り出せます。

点検の間隔と、春に外すタイミング

巻いたら終わりではなく、シーズン中に何度か触って確かめてください。

目安は、初雪の前に一度、寒波の予報が出たときにもう一度です。

確かめるのはテープの浮き、保温材の湿り、ヒモの緩みの3点で、手で押して芯の管が硬く感じられるなら密着しています。

巻いたままでも支障はありませんが、外側のテープは紫外線と雨で1シーズンごとに硬くなり、剥がれたところから水が入ります。

春に暖かくなったら一度解いて、保温材が乾いていれば翌シーズンも使えます。

黒く汚れていたり、指で押して潰れたまま戻らなくなっていたら交換してください。

何℃の予報が出たら作業を急ぐべきかという線引きは水道管が凍結する気温の目安で解説しています。

家全体の備えを一度に見直すなら、水道管の凍結防止の対策まとめに水抜きや通水の判断まで載せています。

よくある質問

凍結防止カバーは一年中つけたままでよいですか

つけたままでも水道の機能に支障はありません。

ただし外側のテープが夏の紫外線で劣化し、めくれた部分から雨が入って保温材が濡れます。

濡れた状態で冬を迎えると、乾いているときより熱が逃げやすくなるので、春に一度点検して、テープの巻き直しか保温材の交換を判断してください。

カバーを巻いていれば水抜きはしなくてよいですか

地域と気温によります。

保温材は管の熱が逃げる速さを遅くする道具で、熱を足しているわけではないため、-4℃を大きく下回る夜が続く地域では巻いただけで安心はできません。

長期の留守や厳しい寒波の予報が出ているときは、水抜栓での水抜きを併せて行うほうが安全です。

凍ってしまったとき、カバーの上からお湯をかけてもよいですか

いきなり熱湯をかけるのは避けてください。

東京都水道局は、水道管や蛇口が破裂することがあるとして熱湯を禁じ、自然に融けるのを待つか、凍った部分にタオルを被せて40℃程度のぬるま湯をゆっくりかける方法を案内しています。

テープを巻いたままでは熱が伝わりにくいので、ぬるま湯を使うなら該当部分の外装を解いてから行います。

100均や家にある材料でも代用できますか

ヒモやビニールテープ、発泡スチロールのような材料は100均で買える範囲のもので足ります。

保温材も毛布や古タオルで代用できます。

一方で屋外に一冬置く前提なら、耐候性のある屋外用のテープを選んだほうが、途中で剥がれて巻き直す手間が減ります。

取扱いは店舗や時期で変わるため、寒波の直前ではなく秋のうちに揃えておくと確実です。

車のガラスの凍結も同じ考え方でよいですか

覆って外気を遮るという発想は同じですが、道具はまったく別です。

ガラスには専用のフロントカバーや解氷スプレーを使い、こちらも熱湯をかけるとひび割れの恐れがあります。

前夜のひと手間で朝の作業を減らす方法はフロントガラスの凍結防止対策で解説しています。

まとめ

水道管の凍結防止カバーは、保温材を管に密着させ、外側をすきまなくテープで覆って蛇口の根本まで巻き上げるところまでが一つの作業です。巻く範囲を管の途中で切らないこと、テープを下から上へ重ねること、蛇口本体も覆うことの3点を守れば、よくある失敗はほとんど避けられます。

それでも保温材だけでは防げない夜があるので、寒波の予報が出たら水抜きやヒーターとの併用も考えてください。ぜひ本記事の手順と道具の代用表、場所別の巻き方を参考に、今週末のうちに屋外の配管を一周見て回ってください。

あなたへのおすすめ