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衣類の防虫剤の選び方|1個で足りる範囲と交換時期の目安

衣替えで出した冬物のセーターから、押し入れを開けたときと同じにおいがすることがあります。衣類の防虫剤は無臭のピレスロイド系と、有臭のパラジクロルベンゼン・ナフタリン・樟脳(しょうのう)の4タイプに分かれていて、このにおいの有無が選び分けの出発点になります。

さらに有臭の3タイプは、違うものを同じ収納に入れると溶けて衣類にシミができることがあります。

去年の残りに別の製品を足すという使い方が、それだけで失敗の原因になるわけです。

本記事では、4タイプの中身の違い・収納別の選び分け・併用してはいけない組み合わせ・においが衣類に残ったときの手当てを解説します。

すまいの四季 編集部

結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

衣類の防虫剤は、においが衣類に付くかどうかで半分が絞れる

エステーは防虫剤の薬剤を、無臭のピレスロイド系と、有臭のパラジクロルベンゼン・ナフタリン・しょうのうの4つに分けて説明しています。

選ぶ側から見ると、この分け方がそのまま実用上の分岐になります。

無臭タイプなら取り出してすぐ着られますし、有臭タイプなら着る前に風を通す時間を見込む必要があります。

そのため、まず考えたいのは「その収納をいつ開けるか」です。

毎週のように開け閉めする引き出しや、シーズン中も出し入れするクローゼットで有臭タイプを使うと、着る予定の服までにおいをまとうことになります。

反対に、来年の秋まで開けない衣装ケースであれば、有臭タイプのにおいが抜ける時間は十分にあります。

もう一点、においには残量の目印という役割もあります。

無臭タイプは入れ替えの時期が見た目や表示に頼ることになりますが、有臭タイプはにおいが弱くなったことで気づけます。

どちらが合うかは、収納を開ける頻度と、入れ替えを忘れやすいかどうかで決めてください。

4タイプある衣類の防虫剤の、中身と使い勝手の違い

無臭のピレスロイド系

ピレスロイド系は薬剤のにおいが衣類に付かないタイプで、エステーのムシューダがこれに当たります。

香りを付けたかおりムシューダもあり、無臭と好みの香りのどちらかを選べます。

いちばん扱いやすいのは、他のどの薬剤とも一緒に使えるという点です。

今ある有臭タイプの収納に足しても、溶けて衣類を傷める組み合わせにはなりません。

有臭のパラジクロルベンゼンとナフタリン

エステーのネオパラエースはパラジクロルベンゼン、ネオパースはナフタリンを使った製品です。

どちらも特有のにおいがあり、収納から取り出したあとに風を通してから着る前提の防虫剤になります。

昔から同じものを使い続けてきた家庭では、この2つのどちらかが押し入れに残っていることがあります。

ナフタリン製の防虫剤を今も選ぶかどうかで迷う場合は、ナフタリンの防虫剤の特徴と注意点で解説しています。

香りで選ぶ樟脳

樟脳は有臭タイプの1つで、和装の保管に使ってきたという人もいます。においの質が他の薬剤と違うため、防虫と香りを兼ねて選ばれることがあります。

匂いの強さや他の薬剤との違いは樟脳の防虫剤の特徴で解説しています。

タイプ別に向いている人と、向かない人

タイプにおい他の防虫剤との併用向いている人
ピレスロイド系(ムシューダなど)薬剤のにおいが衣類に付かない。香り付きの製品もあるどの薬剤とも併用できるシーズン中も出し入れする収納に使う人、今ある有臭タイプに足したい人
パラジクロルベンゼン(ネオパラエースなど)特有のにおいがある他の有臭タイプとは併用しない来季まで開けない衣装ケースに使う人、においで入れ替え時期に気づきたい人
ナフタリン(ネオパースなど)特有のにおいがある他の有臭タイプとは併用しない従来と同じ薬剤で揃えたい人
樟脳特有のにおいがある他の有臭タイプとは併用しないにおいの質も含めて選びたい人

向かない場合もはっきりしています。

取り出してすぐ着たい通勤着やコートに有臭タイプは合いませんし、複数の薬剤が混在している収納を整理せずに買い足すなら、無臭のピレスロイド系以外は選べません。

逆に、においで残りを判断したい人が無臭タイプに替えると、入れ替えの時期を自分で記録しておく手間が増えます。

有臭タイプ同士を混ぜると、衣類にシミができることがある

パラジクロルベンゼン・ナフタリン・しょうのうを使った製品同士を併用すると、薬剤が溶けて衣類にシミができることがあるとエステーは説明しています。防虫の力を足し合わせるどころか、衣類そのものを傷める組み合わせです。

実際に起きやすいのは、去年入れた防虫剤が残っているのを忘れて、別の製品を買ってきて同じ引き出しに入れる場面です。

パッケージが変わっていると、同じ薬剤なのか違う薬剤なのかは箱の表示を見ないと分かりません。

有臭タイプを使い続けるなら、薬剤名まで揃えてください。

組み合わせを気にせずに済むのがピレスロイド系です。

どの薬剤とも併用できるため、収納の中身を全部入れ替えずに切り替えていけます。

古い有臭タイプを順に使い切りながら無臭タイプへ寄せていく進め方なら、途中でシミの心配をしなくてよくなります。

防虫剤の選び方でつまずくのは、収納と量の見立て

薬剤のタイプを決めたあとに残る変数は、収納の形と入れる量です。

防虫剤は薬剤が収納の中に広がって働くものなので、引き出し用として作られた製品をクローゼットの棒に掛けたり、クローゼット用の吊り下げ型を衣装ケースに寝かせたりすると、想定どおりの使い方になりません。

パッケージには対応する収納と、収納1つあたりの使用量が書かれています。

買う前に、自宅の収納がそのどれに当たるかを確かめてください。

量の見立ても同じです。

押し入れの衣装ケース3つ分に1個を入れて済ませると、薬剤が届かない場所が出ます。

反対に、詰め込み過ぎた収納では衣類のすき間がなく、薬剤が回りにくくなります。

衣類をぎゅうぎゅうに入れないほうが、防虫剤の使い方としても収納の出しやすさとしても無理がありません。

次の季節に取り出す順番まで含めた入れ方は、衣替えの収納のコツで解説しています。

圧縮して保管する場合は、袋の中に防虫剤を一緒に入れられるかどうかが製品によって違います。

袋やケースへの使用が表示されているものを選んでください。

詰める衣類の枚数やシワの出にくい入れ方は、衣類用の圧縮袋の選び方で解説しています。

効き方は収納の密閉度で変わるため、置いて終わりにしない

同じ防虫剤を同じ枚数の衣類に使っても、ふたの閉まる衣装ケースと、開けっ放しになりがちな押し入れでは条件が違います。

薬剤は空気と一緒に外へ抜けていくため、密閉度の低い収納では減りが早くなります。

「入れておけば虫が付かない」とは考えず、シーズンの途中で一度確かめる前提で使ってください。

確かめ方は、有臭タイプならにおいの弱まり、無臭タイプなら製品の表示や、減り具合が見える窓の有無で判断します。

入れ替えの目安は製品ごとに違うので、パッケージの表示に従ってください。

衣類に虫食いが見つかった場合は、防虫剤を足すよりも、収納をいったん空にして洗える衣類は洗ってから戻すほうが原因を断てます。

皮脂や食べこぼしが残った衣類は、それ自体が虫を寄せる原因になります。

衣類の防虫剤のにおいが服に残ったときの手当て

有臭タイプで保管した衣類は、取り出してすぐ着るとにおいが気になります。

基本は風を通すことで、直射日光を避けた風通しのよい場所にハンガーで吊り、衣類を重ねずに離して干します。

厚手のウールやダウンは内側まで空気が入りにくいため、半日では抜けきらないこともあります。

抜けにくい素材ごとの手順や、洗える衣類の扱いは防虫剤の匂いが服に残る時の対処で解説しています。

においが原因で頭痛や気分の悪さが出る場合は、まず収納のある部屋を換気して、その衣類を身につけるのをやめてください。

症状が続くようであれば、自己判断で対処せず医療機関に相談してください。においに敏感な家族がいる家庭では、有臭タイプを避けて無臭のピレスロイド系で揃えるほうが、衣類の扱いが単純になります。

よくある質問

衣類の防虫剤は種類を混ぜて使えますか

ピレスロイド系はどの薬剤とも併用できます。

一方で、パラジクロルベンゼン・ナフタリン・しょうのうを使った製品同士を併用すると、溶けて衣類にシミができることがあります。

有臭タイプを複数そろえるのはやめて、薬剤名を揃えてください。

有臭タイプから無臭タイプへ替えたいのですが、残りはどうすればよいですか

ピレスロイド系は他の薬剤と一緒に使えるため、有臭タイプを使い切るまで同じ収納に併せて入れられます。

全部をいっぺんに捨てる必要はありません。

捨て方は自治体の分別に従ってください。

無臭タイプは効き目が弱いということですか

においの有無は薬剤の違いであって、強さの順位ではありません。

ピレスロイド系は薬剤のにおいが衣類につかないタイプとして作られています。

どの製品でも、効き方は収納の密閉度や衣類の詰め具合で変わるため、使用量の表示を守って使ってください。

防虫剤は衣類のどこに置けばよいですか

製品ごとに、引き出し用・衣装ケース用・クローゼットの吊り下げ用と、想定している収納が決まっています。

パッケージの表示に合わせて置き場所を決めてください。

衣類を詰め込みすぎた収納では薬剤が回りにくくなるので、すき間を残して入れます。

まとめ

衣類の防虫剤は、その収納をいつ開けるかで無臭のピレスロイド系と有臭3タイプのどちらを選ぶかが決まり、有臭タイプを選ぶなら薬剤名まで揃えることが条件になります。

パラジクロルベンゼン・ナフタリン・しょうのうの製品を混ぜると、衣類にシミができることがあるためです。

そのうえで、対応する収納と使用量の表示に合わせて量を決めれば、買い間違いはほぼ避けられます。

ぜひ本記事のタイプ別比較表と併用の条件を参考に、自宅の収納に合う衣類の防虫剤を選んでください。

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