SHARE:

衣替えの収納のコツ|次の季節に出しやすい入れ方と手順

衣替えで出したセーターから、タンスを開けた瞬間と同じにおいがすることがあります。

防虫剤には無臭のピレスロイド系と、有臭のパラジクロルベンゼン・ナフタリン・しょうのうという4タイプがあり、有臭のものを使った製品同士を併用すると溶けて衣類にシミができることがある、とエステーは説明しています。においも、シミも、収納の前段階で決まる問題です。

衣替えの収納で用意するものは、突き詰めれば防虫剤と収納容器と圧縮袋の3つだけです。

それでも失敗が出るのは、薬剤の組み合わせ、袋の容量、しまう場所の湿気という3か所に判断があるからです。

本記事では、防虫剤4タイプの使い分け・圧縮袋を使ってよい衣類の線引き・収納する場所ごとの向き不向きを解説します。

すまいの四季 編集部

結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

衣替えの収納で決めることは、防虫剤と容器と場所の3つ

衣替えは、季節の変わり目に着るものを入れ替える作業を指しますが、実務の中心は「次のシーズンまで無事に保管すること」にあります。

着るものを引き出しの前後で入れ替えるだけなら道具は要りません。

半年しまい込む前提になった瞬間に、虫とカビとシワという3つの敵が出てきます。

虫への手当てが防虫剤、容量への手当てが圧縮袋やケース、湿気への手当てがしまう場所の選択です。

この3つは独立していません。

圧縮袋で空気を抜くと、中に防虫剤を入れても薬剤が気体になって回りにくくなります。

押し入れの下段に詰め込むと、通気がないぶん湿気が抜けません。

片方だけを最適化すると、もう片方で失敗します。

そのため買い物の順番も決まってきます。

まず何をしまうのかを書き出し、次に容器と圧縮袋の要否を決め、最後に防虫剤を選ぶ流れです。

逆から入ると、容器に合わない防虫剤を買うことになります。

防虫剤は4タイプあり、併用の可否で選び方が変わる

エステーの説明では、防虫剤は無臭のピレスロイド系と、有臭のパラジクロルベンゼン・ナフタリン・しょうのうに分かれます。同社製品では、ネオパースがナフタリン、ネオパラエースがパラジクロルベンゼン、ムシューダは薬剤のにおいが衣類につかないタイプで、香りを付けたかおりムシューダもあります。

選び分けで最初に見るのは併用の可否です。

ピレスロイド系はどの薬剤とも併用できますが、パラジクロルベンゼン・ナフタリン・しょうのうを使った製品同士を併用すると、溶けて衣類にシミができることがあります。

去年の残りが引き出しにあり、そこへ別の有臭タイプを足すという場面がいちばん危ないところで、入れる前に古いものを取り出してください。

無臭タイプが向いている場合

取り出してすぐ着たい衣類、来客用の寝具、子ども服には無臭のピレスロイド系が向いています。

有臭タイプは衣類ににおいが移り、抜けるまでに時間がかかります。

すでに移ってしまったときの手当ては防虫剤の匂いが服に残る時の対処で解説しています。

有臭タイプを選ぶ場合

においが付いても構わない長期保管、和服や毛織物のように昔から有臭タイプで守られてきた衣類では、有臭のものが使われ続けています。

ただしタイプごとに性格が違うので、樟脳の防虫剤の特徴とナフタリンの防虫剤は今も使える?で、においの強さと使うときの注意点をそれぞれ解説しています。

何個入れればよいのかという量の話は衣類の防虫剤の選び方で解説しています。

圧縮袋は「かさ」を減らす道具で、シワには代償がある

衣類圧縮袋と布団圧縮袋は、空気を抜いて体積を小さくする道具です。

押し入れの一段に入る枚数が増えるので、収納場所が足りない家では容器を買い足すより先に検討する価値があります。

空気が減るぶん、虫やホコリが入り込む余地も小さくなります。

その代わりに出るのがシワです。

圧縮は繊維を押しつぶす作業なので、麻やレーヨンのようにシワが戻りにくい素材、スーツやジャケットのように型で着るものには向きません。

羽毛布団や毛布のように、空気を含んでかさばるだけのものがいちばん相性のよい中身です。

詰め方でシワの出方が変わるので、衣類に使うなら衣類用の圧縮袋の選び方で解説しているたたみ方と枚数の目安を先に見ておくと、入れ直しを避けられます。

もう一つの代償が、開けたら元に戻せないという点です。

真空にした袋を途中で開けると、掃除機やポンプをもう一度出す手間が生じます。

シーズン中に一度も出さないものだけを入れてください。

圧縮袋は吸い口の方式と入手先で使い勝手が変わる

圧縮袋の違いは、空気を抜く口の作りとファスナーの作りに集約されます。

掃除機のノズルを当てるバルブ式は片手で作業できて空気が戻りにくく、ファスナーの隙間から抜くタイプは吸い口の部品が無いぶん構造が単純です。

布団のように大きくて重いものを1人で扱うなら、どちらが楽かで結果が変わるので、布団圧縮袋の選び方でバルブ式とファスナー式の違いを解説しています。

100円ショップの圧縮袋を使う場合

100均で買える範囲の圧縮袋は、衣類の一時的なまとめや旅行の荷物には十分に使えます。

半年しまい込む長期保管で気にしたいのはファスナーの気密が保つかどうかで、そこは製品ごとに差があります。

100均の圧縮袋は長期保管に使える?で、専門メーカー品との違いを解説しています。

布団に使えるサイズがあるかどうかは店舗と時期で変わるので、ダイソーの圧縮袋は布団に使える?でサイズ展開と向いている中身を解説しています。

衣替えの収納場所は、湿気が抜けるかどうかで決める

防虫剤と圧縮袋をそろえても、しまう場所が湿気を抱えていればカビが出ます。

押し入れやクローゼットの床に直接置くと、床からの湿気と、動かない空気の両方を受けます。

すのこを敷くか、収納ケースの脚で数センチ浮かせるだけでも、床と衣類の間に空気の通り道ができます。

場所ごとの性格を並べると、選ぶ基準がはっきりします。

場所性格向いているもの
クローゼット上段暖かい空気が溜まるが、床より湿気は少ない圧縮した布団、当面着ない衣類
押し入れ下段床からの湿気を受けやすく、空気が動かないケースに入れ、すのこで浮かせたもの
ベッド下ホコリが溜まりやすく、掃除の頻度が下がるふた付きケースに入れたもの
屋根裏・物置夏場の温度が上がり、結露の影響を受けやすい温度変化に強い寝具類

クローゼット上段のように暖かい空気が溜まる場所では、気体になって下へ降りるタイプの防虫剤が回りやすくなります。

防虫剤を衣類の下に敷いても、成分は上へは動きません。

どの場所に置くとしても、防虫剤は衣類の上に載せてください。

収納する前の洗濯と乾燥が、虫食いの前提を変える

衣類を食べる虫が寄るのは、繊維そのものより汗や食べこぼしの汚れです。

一度しか着ていないニットを洗わずにしまうと、防虫剤を入れても汚れの部分から食われることがあります。

しまう前にすべて洗うか、洗えないものはクリーニングに出して、袋から出して湿気を抜いてから収納してください。

クリーニング店のポリ袋をかけたまま収納するのは避けてください。

あの袋は運搬用で通気がなく、内部に湿気がこもります。

長期保管するなら不織布のカバーに掛け替えます。

また洗濯後に完全に乾いていない状態で密閉すると、水分の逃げ場がないためカビの条件がそろいます。

厚手のものは、触って冷たく感じない状態まで乾かしてから袋に入れてください。

衣替えの収納でよくある失敗

失敗はだいたい3パターンに集まります。1つめが有臭タイプの防虫剤を重ねて入れてシミを作ること、2つめが圧縮袋にスーツやコートを入れてシワを残すこと、3つめが洗わずにしまって次の年に穴を見つけることです。

どれも「収納した瞬間には分からない」という共通点があります。

半年後に開けて初めて結果が出るので、しまう作業の丁寧さがそのまま来年の手間になります。

逆に言えば、防虫剤のタイプをそろえ、圧縮する中身を選び、洗ってから乾かすという3点を守れば、道具の値段に関係なく結果は近づきます。

よくある質問

防虫剤は衣類の下に敷いてもいいですか

衣類の上に置いてください。

防虫剤の成分は気体になって上から下へ広がる性質があるため、下に敷くと衣類全体に回りません。

引き出しなら一番上、吊るすタイプならハンガーと同じ高さに掛けます。

去年の防虫剤が残っているとき、そのまま足していいですか

同じ薬剤なら足せますが、有臭タイプが違う薬剤だった場合は取り除いてから入れてください。

パラジクロルベンゼン・ナフタリン・しょうのうを使った製品同士を併用すると、溶けて衣類にシミができることがあるとエステーは説明しています。

無臭のピレスロイド系はどの薬剤とも併用できます。

圧縮袋に防虫剤を一緒に入れても意味がありますか

空気を抜いた袋の中では薬剤が気体になって広がりにくくなるため、期待どおりには回りません。圧縮袋は密閉されているので虫の侵入自体は起こりにくく、入れる前に洗って乾かしておくほうが実質的な手当てになります。

ダウンジャケットは圧縮してもいいですか

羽毛は空気を含んでかさばるものなので、圧縮袋との相性はよいほうです。ただし長期間強く押しつぶしたままにすると膨らみが戻りにくくなることがあるため、出したあとは陰干しして空気を含ませてから着てください。

賃貸のクローゼットにすのこを敷いても問題ありませんか

置くだけのすのこなら床を傷つけずに使えます。ビスで棚を取り付けるような工事は原状回復の対象になるため、置き式のケースやすのこで浮かせる方法にとどめてください。

まとめ

衣替えの収納は、防虫剤のタイプをそろえること、圧縮袋に入れる中身を選ぶこと、しまう場所の湿気を逃がすことの3点で結果が変わります。

無臭のピレスロイド系はどの薬剤とも併用できるので迷ったときの基準になり、有臭タイプは去年の残りを取り除いてから入れてください。

圧縮は羽毛や毛布のようにかさばるものに向き、型で着る衣類には向きません。

ぜひ本記事の収納場所の表と防虫剤4タイプの使い分けを参考に、しまう前の洗濯から順に手を付けてみてください。

あなたへのおすすめ