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防虫剤の匂いが服に残る時の対処|抜けるまでの手順

衣替えでしまっておいたセーターを出すと、タンスを開けた瞬間と同じにおいが服から離れません。

市販の防虫剤は、無臭のピレスロイド系と、有臭のパラジクロルベンゼン・ナフタリン・しょうのうという4タイプに分かれていて、後者の3つは薬剤そのものがにおいます(エステーの分類)。

同じ売り場に無臭タイプと香り付きタイプが並んでいるため、買い替えたつもりで有臭の製品を使い続けていることもあります。においの正体が薬剤なのか、収納ケースの中にこもったカビなのかで、手当ての方向も変わります。

本記事では、防虫剤の臭いが残る原因の切り分け・タイプ別の抜き方・来年の衣替えで繰り返さない入れ方を解説します。

すまいの四季 編集部

結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

防虫剤の臭いが衣類に残る原因は、薬剤のタイプで違います

まず押さえたいのは、防虫剤には「においがする薬剤」と「においがしない薬剤」があるという点です。

エステーは防虫剤を、無臭のピレスロイド系と、有臭のパラジクロルベンゼン・ナフタリン・しょうのうの4タイプに分けています。

有臭の3タイプを使っていた場合、衣類からにおうのは異常ではなく、その薬剤の性質どおりの結果です。

有臭タイプの薬剤を使っている

パラジクロルベンゼン、ナフタリン、しょうのうは、それぞれ独特のにおいを持ちます。

密閉した衣類ケースの中で長い期間置かれていれば、そのにおいが衣類の繊維に移ります。

厚手のウールやダウンのように空気を多く含む生地は、薄手の綿シャツより長く残りやすくなります。

香り付きの製品を無臭と思って使っている

もう一方で、無臭タイプを選んだつもりでも香り付き製品だったという入れ違いがあります。

エステーのムシューダは薬剤のにおいが衣類につかないタイプですが、同じブランドには香りを付けたかおりムシューダもあります。

パッケージが似ているため、無臭を探していて香り付きを手に取ることは起こります。

収納ケースの中で薬剤が偏っている

薬剤が1か所に固まっていると、その近くの衣類だけがにおいます。

取り出した服の中で、におう1枚とにおわない1枚が混ざっている場合は、防虫剤を置いた位置の問題です。

全部が均一ににおうのか、一部だけなのかを見ておくと、後の切り分けが早く済みます。

手持ちの防虫剤がどのタイプか、パッケージの成分表示で分かります

におい元を確かめるには、使っていた防虫剤の袋や箱に書かれた成分名を読むのが確実です。

エステーの製品では、ネオパースがナフタリン、ネオパラエースがパラジクロルベンゼンで、いずれも有臭タイプに入ります。

ムシューダは薬剤のにおいが衣類につかないタイプとして展開されている製品です。

薬剤のタイプにおい他の防虫剤との併用
ピレスロイド系無臭どの薬剤とも併用できる
パラジクロルベンゼンあり有臭タイプ同士の併用でシミの恐れ
ナフタリンあり有臭タイプ同士の併用でシミの恐れ
しょうのうあり有臭タイプ同士の併用でシミの恐れ

パッケージを捨ててしまって成分が分からないときは、まだ残っている防虫剤を袋から出さずに、その形を見てください。

有臭タイプの固形品は、時間の経過とともに小さくなって減ります。

香り付き製品なら、薬剤とは別に香料の表示が入っていることが多いので、そこも手がかりになります。

臭いを抜く手当ては、空気に触れさせる時間で決まります

有臭タイプの薬剤が原因なら、やることは風を通すことです。

薬剤は空気中に散って効くもので、密閉が解ければ衣類から抜けていきます。

ただし抜けきるまでの時間は、生地の厚みと室内の風通しで大きく変わるため、一晩で終わるとは考えないでください。

直射日光を避けて風の通る場所に干す

ハンガーに掛けて広げ、窓を開けた室内や日陰の屋外に干します。

重ねたままでは内側の空気が動かないので、1枚ずつ間隔を空けてください。

ウールやシルクは日光で色が変わることがあるため、陰干しにします。

数時間で弱くなる衣類もあれば、翌日以降も残るものもあります。

洗える衣類は洗濯表示に沿って洗う

綿や化繊で水洗いできる衣類は、干すより洗ったほうが早く落ち着きます。

洗濯表示に水洗い不可のマークがあるものは、自己判断で洗わず、クリーニング店に相談してください。

その際は「防虫剤のにおいを取りたい」と伝えると、店側で処理を選べます。

衣類収納ケースの側も空にして換気する

衣類だけを干しても、しまい直す先のケースや引き出しに薬剤が残っていれば、においは戻ります。

中身を全部出し、引き出しを開けた状態で半日ほど風を通してください。

残っている防虫剤は、有効期間の途中でも取り出したほうが、においの元を減らせます。

陰干ししても臭いが残るときは、におい元が衣類以外にあります

数日干して洗ってもにおいが変わらない場合、原因が防虫剤ではない可能性があります。

多いのは、タンスや押入れ自体にこもったかび臭さと、防虫剤の薬剤臭を取り違えているケースです。

かび臭さは湿ったような重いにおいで、衣類を干しても収納ケース側が乾かなければ消えません。

もう一つ、有臭タイプの防虫剤を2種類以上重ねて使っていた場合は、においとは別の実害が出ていることがあります。

エステーは、パラジクロルベンゼン・ナフタリン・しょうのうを使った製品同士を併用すると、溶けて衣類にシミができることがあるとしています。

黄ばみや輪じみが出ていたら、においを抜く前にその部分をクリーニング店に見せてください。

また、においを吸い込んで頭が痛くなる、気分が悪くなるといった体の症状があるときは、使用をやめて部屋を換気し、医療機関に相談してください。においの強さと体への影響は別の話なので、自己判断で我慢しながら作業を続けないようにします。

来年の衣替えで防虫剤の臭いを繰り返さない入れ方

次に入れ替えるときは、無臭のピレスロイド系を選ぶのがいちばん分かりやすい変更です。

ピレスロイド系はどの薬剤とも併用できるため、前の有臭タイプがわずかに残っている収納ケースに入れても、溶けてシミになる組み合わせを避けられます。

香りを足したくないなら、香り付き製品ではなく無臭表示の製品を選んでください。

有臭タイプを使い続ける場合は、種類を1つに統一します。

ナフタリンの製品とパラジクロルベンゼンの製品を同じケースに入れない、という一点だけでもシミの危険を減らせます。

防虫剤を足すときは、前に入れていたものを取り出してからにしてください。

収納の仕方でも、においの残り方は変わります。

オフシーズンの衣類を圧縮して保管するなら、防虫剤を一緒に入れるかどうかで判断が分かれるため、詰め方から見直すほうが早い場合もあります。

衣類の入れ方と枚数の考え方は衣類用の圧縮袋の選び方で解説しています。

ケース単位での並べ方や出しやすい順序は衣替えの収納のコツで解説しています。

防虫剤の臭い対策として紹介されるが、効果が薄いもの

消臭スプレーを衣類全体にかける方法は、香料で一時的に印象を変えるだけで、繊維に残った薬剤そのものは減りません。乾いたあとに元のにおいが戻ることがあり、香料と薬剤臭が混ざってかえって分かりにくくなります。

香り付きの防虫剤を新しく入れて上から覆う方法も、根本の手当てにはなりません。

かおりムシューダのような製品は香りを足すためのもので、前の薬剤臭を打ち消す作りではないためです。においが気になっている段階では、まず無臭タイプに替えるほうが筋が通ります。

においが残ったままの衣類を圧縮袋に入れて保管するのも、解決を先送りにするだけです。

空気を抜いた状態では衣類が外気に触れないので、においが抜ける機会がなくなります。

圧縮して保管するのは、干して落ち着いたあとにしてください。

袋の方式ごとの空気の抜き方は掃除機不要の圧縮袋の仕組みで解説しています。

よくある質問

防虫剤の臭いはどれくらいで取れますか

生地の厚みと風通しで変わるため、日数を言い切ることはできません。

薄手の綿なら数時間の陰干しで弱くなることがあり、厚手のウールやダウンは何日か掛け続けても残る場合があります。

洗える衣類は洗濯したほうが早く落ち着きます。

無臭タイプに替えれば、前の臭いも消えますか

消えません。

ピレスロイド系の防虫剤は無臭なので新しいにおいを足しませんが、すでに衣類や収納ケースに残っている薬剤を取り除く働きはありません。

前の防虫剤を取り出し、衣類とケースの両方に風を通してから入れ替えてください。

ぬいぐるみや布団についた防虫剤の臭いも同じように抜けますか

中わたの量が多いものは、衣類より時間がかかります。

表面だけ風に当てても内部の空気が動かないため、向きを変えながら何度か干してください。

洗えるかどうかは製品の表示に従います。

中わた入りのものを圧縮して保管する際の注意はぬいぐるみを圧縮袋に入れる時の注意で解説しています。

まとめ

防虫剤の臭いは、まず使っていた薬剤が有臭のパラジクロルベンゼン・ナフタリン・しょうのうなのか、無臭のピレスロイド系なのかを確かめるところから切り分けます。

有臭タイプが原因なら、衣類と収納ケースの両方に風を通すのが手当ての中心で、洗える生地は洗濯表示に沿って洗うほうが早く落ち着きます。

干しても変わらないときは、かび臭さや併用によるシミなど別の原因を疑ってください。

ぜひ本記事のタイプ別の一覧と成分表示の確認手順を参考に、来年の衣替えで同じにおいを持ち込まない入れ方に切り替えてください。

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