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クローゼットの除湿剤の置き方|衣類を傷めない位置と交換の目安

クローゼットの扉を開けると、奥の壁際だけひんやりして、下に置いた除湿剤の容器が半分ほど液体で満たされています。

塩化カルシウムの置き型除湿剤は自身の重さの3〜4倍の水分を吸うとエステーが説明していて、クローゼットのような広い空間にはこのタイプが向きます。

ただしクローゼットは床から天井まで高さがあり、扉を閉めれば空気がほとんど動かない箱です。

床に1個置いただけでは、ハンガーにかけた衣類の肩まわりまで届きません。

本記事では、クローゼットの中で湿気が溜まる位置・置き型とシート型の使い分け・溜まった液体の捨て方と交換の目安を解説します。

すまいの四季 編集部

結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

クローゼットに湿気が溜まるのは、空気が動かない下と壁際

湿った空気は部屋全体に広がっていますが、クローゼットの中では動きません。

扉を閉めると換気が止まり、衣類が空気の通り道をふさぐため、入ってきた湿気がそのまま残ります。

とくに溜まりやすいのが床面と、外壁に接した側の壁際です。

外壁に面した壁は冬も夏も室内側より温度が下がりやすく、その面に接した空気は温度が落ちて相対湿度が上がります。

冬に窓ガラスが曇るのと同じ理屈が、クローゼットの壁でも小さく起きています。

壁にぴったり寄せて衣装ケースを並べていると、その裏側だけ空気が止まり、数か月でケースの背面にカビが出ることがあります。

床が溜まりやすいのは、水分を含んだ空気が周囲より重くなるからではなく、単純に空気が動かないためです。

掃除機をかけるときに扉を開ける程度では、床付近の空気は入れ替わりません。

衣類を詰め込むほど風の通り道が消えるので、パイプに服をぎっしり掛けている状態は、それだけで湿気が抜けにくい条件になります。

湿気の入り口は生活側にある

クローゼットの湿気は外から侵入するだけではありません。

部屋干しした洗濯物をまだ湿った状態でしまう、雨に濡れたコートをそのまま掛ける、着用後の服を通気させずに戻すといった行動で、中に水分を持ち込んでいます。

ライオンは部屋干しの湿った環境ではニオイ菌のうちグラム陰性菌が増えやすいとしていて、生乾きのままクローゼットに入れる状態は、菌にとって都合のよい条件が揃います。

除湿剤を足す前に、乾いてから戻すという一手間のほうが変化が大きい場合があります。

クローゼットの除湿剤は置き型とハンガー型の併用が基本

床に置く容器型だけでは、パイプに掛けた衣類の高さをカバーできません。クローゼットは縦に長い空間なので、床の置き型除湿剤と、パイプに掛けるハンガー型やシート型を組み合わせる形が噛み合います。

形置く位置クローゼットでの役割
置き型(タンクタイプ)床面、とくに外壁側の隅吸湿量が大きく、床付近に溜まった湿気を受け持つ
ハンガー型衣類の間のパイプ衣類の肩まわりの高さに置ける。吊るすので床面を占有しない
シート型衣装ケースの中、引き出しの底薄いので隙間に入る。密閉された小空間向き

エステーによると、塩化カルシウムのタンクタイプは自身の重さの3〜4倍の水分を吸収するため、クローゼットや押し入れのような広い空間に向いています。

反対にシート型は薄く作られているぶん吸える量が限られるので、クローゼット全体を任せる使い方には向きません。

衣装ケースの中のように、閉じた小さな空間を担当させると持ち味が出ます。

置き型とシート型の構造の違いは除湿剤の選び方の比較で解説しています。

クローゼットで除湿剤を置く位置は、扉の近くを避ける

扉を開けたときに手が届く手前に置きたくなりますが、湿気が溜まっているのは奥です。

扉の近くは開閉のたびに空気が入れ替わるため、そこに置いた除湿剤は比較的乾いた空気を吸うことになります。

床に置くなら、外壁に面した側の奥の隅を優先してください。

衣装ケースを床いっぱいに並べている場合は、ケースの上にも置き場を作れます。

ケースと天井の間に空間があるなら、その段にひとつ足すと高さ方向の抜けができます。

ただし液体が溜まるタンクタイプを頭より高い位置に置くと、取り出すときに傾けて中身をこぼす危険があります。

高い位置に置くならハンガー型か、液が溜まらないシリカゲルのタイプを選んでください。

1個で足りるか2個要るかは、クローゼットの奥行きと扉の枚数で変わります。

二枚折れの扉で奥行きが浅いなら床に1個とパイプに1個、ウォークインで人が入れる広さなら壁面ごとに置くという考え方になります。

湿気が溜まる位置の見つけ方は除湿剤の置き場所の決め方で解説しています。

クローゼットで避けたいのは、壁と衣類に密着させる置き方

塩化カルシウムの除湿剤に溜まる液体は、エステーによると塩化カルシウムの水溶液でアルカリ性です。

容器が倒れたり、フィルムを傷つけたりして液がこぼれると、床材や衣類に付きます。

金属に付いたままだとサビの原因になるとも説明されています。

クローゼットにはハンガーパイプ、衣装ケースの金属レール、スチールラックといった金属部品があるので、液が触れる位置に置く形は避けてください。

衣類に直接触れさせる置き方も同じ理由で向きません。

ハンガー型を掛けるときは、コートやスーツの布地に押し付けるのではなく、服と服の間に隙間を作ってそこに吊るします。

衣類を詰め込みすぎている状態では、そもそも隙間ができません。

もうひとつ避けたいのが、有効期間を過ぎた容器をそのまま置き続けることです。

エステーは、有効期間を過ぎたら放置せず、使用開始から1年以内に必ず取り替えるとしています。

満水になった容器を何年も床に置いたままにしていると、吸湿はとっくに止まっていて、ただ液体の入った容器が湿った隅に鎮座している状態になります。

交換の目安と、クローゼットで見落としやすいカビのサイン

有効期間は製品ごとに違う

エステーのドライペット コンパクトは2〜4か月、ドライペット スキットは3〜6か月が有効期間の目安とされていて、季節や湿気の状態で変わります。

梅雨時に置いたものと、乾燥した冬に置いたものでは、満水になるまでの日数がまったく違います。

日付をメモして交換するより、月に一度だけ扉を開けて液面を見るほうが実態に合います。

繰り返し使えるタイプもあります。

シリカゲルB型は天日干しで吸湿効果が戻り、再生サインがピンクになったら直射日光でブルーに変わるまで干すという使い方です。

塩化カルシウムのタンクタイプとシートタイプは使い切りですが、詰め替えタイプなら容器を繰り返し使えます。

干して使うタイプの仕組みは繰り返し使える除湿剤の仕組みで解説しています。

除湿剤の周りだけ黒くなっていたら

容器を持ち上げたとき、床のその部分だけ黒ずんでいることがあります。

容器の底と床材の間は空気が動かず、結露のように水分が残るためです。

エステーは、木材など柔らかい部分にはカビ取り剤を吹きかけ少し置いてから拭き取り、硬い部分はエタノールで拭くとしていて、いずれも強く擦らないよう案内しています。

塩素系のカビ取り剤を使う場合は、換気をしたうえで、酸性タイプの製品や食酢と混ざらないよう単独で使ってください。

混ざると人体に有害な塩素ガスが発生します。

カビのにおいで頭痛や咳が出る、といった体調の変化がある場合は、掃除を続ける前に医療機関に相談してください。

よくある質問

クローゼットの除湿剤はいくつ置けばいいですか

製品に書かれた適用範囲がまず基準になりますが、クローゼットは床から天井まで高さがあるので、床に置き型を1個、パイプの高さにハンガー型を1個という組み合わせが基本の形です。

ウォークインクローゼットのように人が入れる広さなら、壁面ごとに置く数を増やしてください。

除湿量のグラム数や畳数の目安は製品によって違うので、パッケージの表示で確認してください。

溜まった液体はそのまま流して大丈夫ですか

エステーは、皮膚につかないよう注意しながら多量の水と一緒に流すよう案内しています。

シンクや洗面台に成分が残らないようしっかり水で流してください。

金属に液が付いたままだとサビの原因になります。

容器の処分は住んでいる地域のごみの規則に従います。

手順は除湿剤の捨て方で解説しています。

冬もクローゼットに除湿剤を置いたほうがいいですか

外気温が下がる季節は、外壁に面した壁の温度も下がるため、そこに接した空気の相対湿度が上がります。

梅雨時ほど早く満水にはなりませんが、置きっぱなしにしていて問題はありません。

ただし有効期間を過ぎたものを放置すると吸湿は止まっているので、使用開始から1年以内には取り替えてください。

クローゼットの中で防虫剤と一緒に使えますか

併用そのものは一般的な使い方です。

注意が要るのは防虫剤どうしの組み合わせで、エステーによると、パラジクロルベンゼン・ナフタリン・しょうのうを使った製品同士を併用すると溶けて衣類にシミができることがあります。

無臭のピレスロイド系はどの薬剤とも併用できます。

除湿剤を置く位置は、防虫剤とは別に、湿気が溜まる床の隅を優先してください。

衣装ケースの中にも除湿剤は必要ですか

衣装ケースは閉じた小さな空間なので、クローゼット全体に置いた除湿剤の効果は中まで届きません。

引き出しの底に敷けるシート型を別に入れる形になります。

同じ考え方は下駄箱と靴の中でも使い分けが必要で、靴の除湿剤の選び方で解説しています。

まとめ

クローゼットの湿気は、扉を閉めて空気が止まる床面と、外壁に面した壁際に集まります。床には吸湿量の大きい塩化カルシウムの置き型除湿剤を外壁側の隅に置き、衣類の肩まわりの高さはハンガー型で受け持ち、衣装ケースの中にはシート型を入れるという三段構えが、縦に長いクローゼットの形に合います。

そのうえで、溜まった液体はアルカリ性で金属をサビさせるため、パイプや金属レールの真下を避けること、有効期間を過ぎた容器を1年以上放置しないことの2点を守ってください。

生乾きの衣類をしまわない習慣も、除湿剤を足すより先に見直す価値があります。

ぜひ本記事の置き型・ハンガー型・シート型の使い分けと交換の目安を参考に、ご自宅のクローゼットの奥行きと扉の枚数に合わせて置き方を決めてください。

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