除湿剤の選び方|置き型とシート型はどこが違うか比較
押し入れに置いた除湿剤の容器に、いつのまにか水が溜まっています。
溜まっているのは塩化カルシウムが空気中の水分を吸って溶けた水溶液で、エステーの説明ではアルカリ性です。
この塩化カルシウムのタイプは自身の重さの3〜4倍の水分を吸うため、クローゼットや押し入れのような閉じた広い空間に向く作りです。
同じ売り場に並ぶシリカゲルB型は天日干しで吸湿効果が戻るタイプで、置き場所も交換の考え方も別になります。
本記事では、除湿剤のタイプごとの違い・置く場所からの選び方・交換時期と溜まった液体の捨て方を解説します。

すまいの四季 編集部
結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
除湿剤は湿気を吸う使い切りの品で、除湿機とは担当する範囲が違います
除湿剤は、薬剤が空気中の水分を吸って抱え込む使い切りの品で、電源も配線も要りません。
空気を吸い込んで水を集める衣類乾燥除湿機とは、相手にする空間の広さがまるで違います。
除湿機が部屋全体の空気を相手にするのに対し、除湿剤が向くのは押し入れ・クローゼット・下駄箱・シンク下のように、扉で閉じられて空気がほとんど動かない場所です。
裏を返せば、人が出入りしてドアが開く部屋の真ん中に1個置いても、流れ込んでくる湿気の量に対して吸える量が追いつきません。
部屋の湿気を下げたいのか、閉じた収納の中のにおいとカビを抑えたいのかで、買うものが変わります。
部屋に置く前提で考えているなら、部屋に置く除湿剤の選び方で置く高さと交換時期の考え方を解説しています。
塩化カルシウムとシリカゲルで、交換の考え方が変わります
市販の除湿剤の中身は、大きく塩化カルシウムとシリカゲルの2タイプです。売り場では同じ棚に並びますが、片方は液体になって終わり、もう片方は干せば戻るという違いがあり、ここを知らないと交換のたびに買い足す前提がずれます。
塩化カルシウムのタイプは液が溜まる使い切り
塩化カルシウムは空気中の水分に触れると溶け始め、最後は液状になります。
エステーによれば自身の重さの3〜4倍の水分を吸うため、クローゼットや押し入れなど広い空間に向きます。
溜まった液体は塩化カルシウムの水溶液で、アルカリ性です。
タンクタイプとシートタイプは吸い切ったら終わりですが、詰め替えタイプなら容器だけを繰り返し使えます。
シリカゲルB型は天日干しで吸湿効果が戻る
シリカゲルB型は、天日干しをすると吸湿効果が戻るタイプです。
再生サインがピンクになったら、直射日光に当ててブルーに変わるまで干します。
干す手間と干す場所が要るかわりに液体が出ないので、倒してもこぼれません。
干す間隔や使える期間の目安は、繰り返し使える除湿剤の仕組みで解説しています。
除湿剤がねらった作りと、液が溜まるという代償
除湿剤は、扉の中に入れておくだけで湿気を抱え込む点にねらいを絞った作りです。電気代がかからず、コンセントの位置に縛られないので、収納の奥や靴箱の中のような電源のない場所でも使えます。
その代わり、塩化カルシウムのタイプでは吸った水分がそのまま液体として容器に残ります。
倒すとアルカリ性の液がこぼれ、金属に付いたままにするとサビの原因になります。
吸い切れば交換が必要なので、収納の数が多い家ほど買い足しが続きます。
吸う速さも一定ではありません。
収納の密閉度・気温・その季節の湿度で減り方が変わり、同じ製品でも梅雨と真冬では溜まり方が違います。
除湿剤を入れていても、収納の壁や床にカビが出ることはあります。
エステーの説明では、木材など柔らかい部分はカビ取り剤を吹きかけて少し置いてから拭き取り、硬い部分はエタノールで拭きます。
いずれも強く擦らないでください。
タンク型・シート型・吊り下げ型は置ける場所で使い分けます
中身が同じでも、容器の形が違えば置ける場所が限られます。収納を見渡して、床に置く余地があるか、掛けるパイプがあるか、引き出しの隙間しかないかで形を決めてください。
| 形 | 置ける場所 | 向いている人 |
|---|---|---|
| タンク型 | 押し入れの床、シンク下、下駄箱の底 | 平らな床がある収納の湿気をまとめて抱えたい人 |
| シート型 | 衣装ケース、引き出し、布団の間 | 厚みのある容器が入らない隙間を埋めたい人 |
| 吊り下げ型 | クローゼットのハンガーパイプ | 掛けた衣類の間の空気を狙いたい人 |
| 詰め替え型 | 同じ収納で長く使う場所 | 容器のごみを減らしたい人 |
下駄箱は、棚板ごとに扉の中の空間が細かく仕切られていて、靴の中と箱の中でも湿気の溜まり方が違います。
靴の除湿剤の選び方では下駄箱用と靴の中に入れるタイプの使い分けを解説しています。
掛けた衣類に液が触れないかが気になる場合は、クローゼットの除湿剤の置き方で衣類を傷めない位置を解説しています。
除湿剤の選び方は、置く場所・形・有効期間の順で決めます
迷ったときに決め手になるのは3つです。
置く場所が閉じているか
扉や引き出しで閉じられる空間なら除湿剤の出番です。開けっぱなしの部屋なら除湿機側を検討してください。
入る形か
床の余地があるならタンク型、隙間だけならシート型、パイプがあるなら吊り下げ型です。
使い切りか繰り返しか
交換の手間を減らしたいなら詰め替えタイプ、ごみを減らして干す手間を取るならシリカゲルB型です。
畳数や除湿量の表示は製品ごとに違うので、パッケージの表示で確かめてください。置く場所そのものを決めきれていないなら、除湿剤の置き場所の決め方で湿気が溜まる位置の見つけ方を解説しています。
除湿剤の交換時期と、溜まった液体の捨て方
有効期間は製品によって幅があり、エステーのドライペット コンパクトは2〜4か月、ドライペット スキットは3〜6か月とされています。
いずれも季節や湿気の状態で変わるため、カレンダーではなく容器の状態で判断してください。
有効期間を過ぎたものを置いたままにせず、使用開始から1年以内に必ず取り替えます。
溜まった液体は、皮膚につかないように注意しながら、多量の水と一緒に流します。
シンクや洗面台に成分が残らないよう、あとから水を流し切ってください。
金属に液が付いたままだとサビの原因になるので、こぼした場所は水で流して拭き取ります。
容器の分別は住んでいる地域のごみの規則に従います。
手順の細かい点は除湿剤の捨て方で解説しています。
よくある質問
除湿剤と除湿機はどちらを先に買うべきですか
湿気を抑えたい場所が押し入れやクローゼットのような閉じた収納なら除湿剤、部屋の空気そのものが湿っていて洗濯物も乾きにくいなら除湿機が担当する範囲です。収納の中に除湿機を置いても、扉を閉めれば空気が回りません。
溜まった液体はそのまま流してもいいですか
エステーは、皮膚につかないよう注意して多量の水と一緒に流し、シンクや洗面台に成分が残らないよう水で流すよう案内しています。液はアルカリ性で、金属に付いたままにするとサビの原因になります。
床下に除湿剤を置けば湿気は取れますか
床下は広さも通気の条件も収納とは違うため、市販の除湿剤をいくつか置いて解決するとは言えません。
床下の除湿剤は効果がある?で、使う前に確かめる条件を解説しています。
有効期間内なのに液が溜まりきってしまいました
その収納の湿気の量に対して、除湿剤の吸える量が足りていない状態です。個数を増やすか、容量の大きいタンク型に替えるか、扉を定期的に開けて空気を入れ替える方法と組み合わせてください。
除湿剤を置いていた棚にカビが出たときはどうしますか
木材など柔らかい部分はカビ取り剤を吹きかけて少し置いてから拭き取り、硬い部分はエタノールで拭きます。
どちらも強く擦らないでください。
塩素系のカビ取り剤を使うときは換気をして、他の洗剤と混ぜないようにします。
まとめ
除湿剤は、扉で閉じられた収納の湿気を薬剤で抱え込む使い切りの品で、部屋全体を相手にする除湿機とは役割が分かれます。
塩化カルシウムのタイプは液が溜まる使い切り、シリカゲルB型は天日干しで戻るタイプという違いを押さえれば、交換の手間もごみの量も見通せます。
形は、置く場所に床の余地があるか、掛けるパイプがあるか、隙間しかないかで決まります。
ぜひ本記事のタイプ別の表と「置く場所・形・有効期間」の3つの決め手を参考に、自宅の収納に合う除湿剤を選んでください。



