床下の除湿剤は効果がある?使う前に確かめる3つの条件
床下収納庫のフタを開けると、こもった土のようなにおいが上がってくることがあります。
そこへホームセンターで買える置き型の除湿剤を並べたくなりますが、塩化カルシウムを使ったタイプが吸えるのは自身の重さの3〜4倍までで、エステーはクローゼットや押し入れのような空間に向く製品として説明しています。
床下は基礎の通気口で外気とつながっていて、有効期間も製品によって2〜4か月ほどで切れます。
本記事では、床下で置き型除湿剤が担える範囲・点検口から手が届く置き方・こぼれた液で金属が錆びること・交換時期の目安を解説します。

すまいの四季 編集部
結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
床下の湿気は入り続けるので、除湿剤が吸える量とは規模が違います
塩化カルシウムのタイプは、空気中の水分に触れると溶け始めて最後は液状になり、吸える量は自身の重さの3〜4倍とエステーは説明しています。
この容量を前提に、クローゼットや押し入れといった閉じた空間向けの製品として売られています。
床下は基礎の通気口で外気とつながり、土の地面がそのまま露出している家もあるため、フタを閉めた収納とは入ってくる水分の量が違います。
容器が液でいっぱいになっても、床下という空間そのものを乾かす道具にはなりません。
それでも置く意味がある場所
床下でも、床下収納庫の中のように囲われた箱の空間なら、閉じた収納と条件が近くなります。
収納庫に入れた乾物や調味料の容器が湿るという場面であれば、その箱の中に1個置くという使い方に意味があります。
狙いを床下全体から手の届く箱の中へ絞ると、製品の容量と空間の大きさが釣り合います。
どこに湿気が溜まっているかを先に見つける手順は、湿気が溜まる位置の見つけ方で解説しています。
床下に除湿剤を置けるのは、点検口から手が届く範囲だけです
床下用の除湿剤を選ぶ条件は、吸湿量よりも先に「自分で取り出せるか」で決まります。
置いたものは有効期間が切れたら回収しなければならず、液を溜めたタンクタイプは重くなるうえ、傾ければこぼれます。
台所や洗面所の床下収納庫、和室の畳下点検口など、フタを開けて上から手が届く範囲に限れば、交換も回収もできます。
床下に潜っての設置は勧められません
点検口から奥へ潜って基礎の間に置く使い方は、置いた場所を次に開けるときまで覚えていられるかという問題があり、狭い場所での作業そのものにも危険があります。
配管や電気の配線に体が当たる位置もあります。
床下全体の湿気が気になるなら、置き型除湿剤を増やすより、床下の状態を見てもらえる業者に点検を依頼してください。
形の選び分け
床下収納庫の中に置くなら、液が溜まる据え置きのタンクタイプか、薄くて棚板の下に敷けるシートタイプかで置き方が変わります。液体が出るかどうかで扱いがまるで違うので、置き型とシート型の構造の違いで仕組みを確かめてから選ぶと、床下収納庫に入れても回収しやすいほうが分かります。
こぼれた液はアルカリ性で、床下の金属が錆びる原因になります
塩化カルシウムの容器に溜まる液体は、エステーによると塩化カルシウムの水溶液でアルカリ性です。
金属に液が付いたままだとサビの原因になるとも明記されています。
床下には鋼製束(こうせいづか・床を支える金属の支柱)や給排水の配管、接合部の金物が並んでいて、こぼれた液を拭き取れない位置も出てきます。
土やコンクリートの上は水平が出ないことがあるため、傾いた面に液の溜まる容器を置くのは避けてください。
こぼしたときの手当て
液が皮膚に付かないよう注意し、付いた面はすぐ水で流して拭き取ってください。
捨てるときは多量の水と一緒に流し、シンクや洗面台に成分が残らないようしっかり流します。
容器の分別は住んでいる地域のごみの規則に従ってください。
回収と処分の手順は溜まった水とケースの分け方で解説しています。
繰り返し使えるタイプなら液は出ません
シリカゲルB型を使った製品は液体が出ず、再生サインがピンクになったら直射日光でブルーに戻るまで干せば吸湿効果が戻ります。
床下には日が当たらないので、干すたびに取り出せる位置に置くことが前提になります。
干し方と寿命については繰り返し使える除湿剤の仕組みで解説しています。
床下に置いた除湿剤の交換は2〜4か月から、遅くとも使い始めて1年以内
エステーの製品で見ると、ドライペット コンパクトの有効期間は2〜4か月、ドライペット スキットは3〜6か月で、いずれも季節や湿気の状態で前後します。
さらに、有効期間を過ぎたら放置せず、使用開始から1年以内に必ず取り替えるよう案内されています。
床下収納庫の中は毎日開ける場所ではないため、置いた日を容器にメモするか、カレンダーに交換の予定を入れておくと、開けたときに判断できます。
すぐいっぱいになるときは湿気の出どころが別にあります
置いて数週間で容器が液で満たされる場合、想定より多い水分が供給されています。
配管からの水漏れ、雨水の浸入、地面からの水の上がりといった原因は除湿剤では扱えないので、床下を見られる業者に点検を頼んでください。
室内側の湿気が気になって別の部屋にも置きたいときは、部屋に置く除湿剤の選び方で置く高さと交換時期を解説しています。
床下にカビが見えたときは、塩素系のカビ取り剤を持ち込む前に換気を確かめる
除湿剤の周りにカビが出たときの手当てとして、エステーは木材など柔らかい部分にカビ取り剤を吹きかけて少し置いてから拭き取り、硬い部分はエタノールで拭く方法を案内しています。
いずれも強く擦らないことが条件です。
ただし、この手順をそのまま床下へ持ち込むのは無理があります。
床下は塩素系を使う条件がそろいません
塩素系のカビ取り剤の主成分は次亜塩素酸ナトリウムで、ジョンソンは戸や窓を開ける、換気扇を回すなどして換気をよくすること、目を守るため保護眼鏡やゴーグルを着けること、目線より上にはスプレーせず柄つきのスポンジで塗ることを求めています。
床下収納庫の中や点検口の下は、2か所以上の開口を確保する換気ができず、床裏を見る姿勢では液が目に落ちます。
「酸性タイプ まぜるな危険」の表示がある製品や食酢と混ざると有害な塩素ガスが発生するため、単独で使うことも守れる場所でなければいけません。
手が届く範囲の点検口まわりにとどめ、範囲が広いカビは業者に相談してください。
においや体調が気になる場合
床下のにおいが室内まで上がってくる、作業のあとに咳が続くといった体の変化があるときは、自分で対処を続けずに医療機関へ相談してください。
よくある質問
床下に除湿剤は何個置けばいいですか
床下の広さに対する個数の目安は、製品側にも公表されていません。置き型除湿剤は閉じた空間向けの容量で作られているので、床下全体を賄う個数という考え方をせず、床下収納庫の中など囲われた場所ごとに製品の表示に沿って使ってください。
床下収納庫の食品まで湿気るのは除湿剤で直りますか
収納庫の中だけが湿っているなら、その箱の中に置いた分の水分は吸います。
ただし、フタの周りから床下の空気が入ってくる状態だと吸い続けることになり、容器はすぐ満たされます。
数週間でいっぱいになるようなら、除湿剤を足す前に床下の点検を依頼してください。
溜まった液を床下の地面にそのまま捨ててもいいですか
やめてください。
アルカリ性の塩化カルシウム水溶液で、金属に付いたままだとサビの原因になります。
容器ごと室内へ持ち出し、多量の水と一緒に流してから、シンクに成分が残らないよう流してください。
使い切った容器は床下に置いたままでも問題ありませんか
有効期間を過ぎた容器を置いたままにすると、液を抱えたまま倒れるおそれが残ります。使用開始から1年以内には必ず取り替えるよう案内されているので、期間が切れたものは回収してください。
まとめ
床下に置き型除湿剤を並べても、通気口から外気が入る空間全体を乾かす使い方にはなりません。
担えるのは床下収納庫の中のように囲われた場所で、条件は手が届いて取り出せることです。
溜まる液はアルカリ性で金属のサビにつながるため、傾いた面を避け、2〜4か月から3〜6か月という有効期間と、使い始めて1年以内という上限で回収してください。
ぜひ本記事の置ける場所の条件と交換時期の目安を参考に、自分の家の点検口まわりから手を付けてみてください。



