SHARE:

雪かきの服装と手袋の選び方|濡れない冷えない組み合わせ

雪かきの服装と手袋の選び方|濡れない冷えない組み合わせ

雪かきを始めて10分もすると、着ているダウンジャケットの中が汗で湿ってきます。外は氷点下でも、スコップを持ち上げて雪を放る作業そのものは、体が温まる運動です。

そのため雪かきの服装で最初に組み立てるのは、防寒よりも汗の抜け道になります。

ポリエステルなどの化繊インナー、薄手のミドラー(中間着)、防水のアウターという3枚に分けておけば、暑くなった時点で1枚脱いで体温を下げられます。

綿のスウェット1枚で出てしまうと、濡れた生地が肌に張り付いたまま家に戻ることになり、そこから一気に体が冷えます。

本記事では、雪かき中に体が冷える順序・重ね着3枚の組み方・手袋と長靴の選び分け・避けたい服装を解説します。

すまいの四季 編集部

結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

雪かきで最初に起きるのは、寒さではなく汗冷えです

雪かきは、スコップに雪を載せて持ち上げ、体をひねって放る動作の繰り返しなので、始めて数分で息が上がり、背中と脇に汗が出ます。

ところが気温が低い屋外では汗が蒸発しにくく、生地の中に水分が残ったままになります。

作業を止めて休んだ瞬間、その水分が体温を奪っていきます。

濡れる原因は汗だけではありません。

積もった雪はスコップからこぼれて袖や胸に付き、体温で溶けて生地に染みます。

降っている最中の雪かきなら、肩と背中は上からも濡れます。

つまり内側からも外側からも水が入ってくる作業なので、着るものは「暖かいか」より「濡れても冷えないか」で選んだほうが実態に合います。

なお、寒い屋外での重労働は体への負担が大きく、途中で息苦しさや胸の圧迫感、強い動悸を感じたときは作業を中断してください。そうした症状が気になる場合は医療機関に相談してください。

重ね着は化繊のインナーから組み立てる

肌に触れる1枚目から綿を外す

綿は汗をよく吸いますが乾きが遅く、水を含んだまま肌に張り付きます。

肌着だけは化繊(ポリエステル系)か、ウールの混紡に替えてください。

ウールは濡れても保温感が残りやすい素材で、汗の量が多い人ほど違いが出ます。

上下ともに替えるのが理想ですが、まずは上半身の1枚目だけでも変える価値があります。

中間着は「作業中に脱げること」を基準にする

フリースや薄手の中綿入りジャケットが中間着の定番です。

ここで厚いセーターを1枚だけ入れると、暑くなったときに脱ぐか着るかの二択になり、細かく調整できません。

薄手を2枚に分けておくと、雪の量や作業時間に合わせて途中で1枚抜けます。

玄関先に脱いだ服を置ける場所を作っておくと、実際に脱ぐ気になります。

アウターは防水表記と袖口の締まり方を見る

いちばん外側は、撥水(はっすい)だけの製品より防水をうたう製品のほうが安心です。

撥水は表面で水をはじく処理なので、雪が乗り続ける肩や腕では時間とともに染みてきます。

同時に見てほしいのが袖口で、面ファスナーやゴムで絞れる作りだと、腕を上げたときに雪が袖の中へ落ちてきません。

裾も同じで、絞れるタイプなら前かがみになったときに腰が出ません。

雪かきの体感温度は手先と足元で決まります

手袋は濡れる前提で2組そろえる

手袋は必ず濡れます。

柄を握る手のひらは汗で内側から、雪に触れる甲は外側から湿るため、1組だけで長時間の作業に入ると後半は冷たいままです。

防水素材の作業用手袋を軸に、もう1組を玄関に置いて途中で交換する形が現実的です。

厚手すぎると柄を握りにくくなるので、手袋をした状態で柄の太さが合うかどうかも確認してください。

柄の太さや長さで疲れ方が変わる点は、雪かきスコップの選び方で解説しています。

長靴は丈と靴底の溝で選ぶ

足元は、くるぶし丈のスニーカーでは雪が入ります。

ひざ下までの丈があれば、20cm以上積もった場所に踏み込んでも中は濡れません。

靴底は溝が深く、氷の上での滑りにくさをうたうものを選んでください。

中敷きや厚手の靴下と組み合わせる前提で、普段の靴より少し余裕のあるサイズにすると足先が冷えにくくなります。

綿のスウェットとロングコートは雪かきで裏目に出ます

持っているものを使い回したくなる場面ですが、次のような服装は作業中に不都合が出ます。

  • 綿のスウェットやジーンズ … 汗と雪で濡れると乾かず、休憩中に体が冷えます
  • ひざ下まであるロングコート … かがむと裾が雪に触れて濡れ、足の動きも止まります
  • 厚手のダウン1枚だけ … 暑くなっても脱ぐしかなく、体温の調整ができません
  • 長いマフラー … 垂れた端がスコップや除雪機の可動部に巻き込まれる危険があります
  • フードなしの上着 … 降雪中は首の後ろから雪が入ります

マフラーは、首に密着するネックウォーマーに替えるのが安全です。屋根の雪下ろしのように高所へ上る作業は、服装を整えても転落の危険が残るため、無理をせず業者へ依頼してください。

早朝と夕方では、着る枚数だけでなく明るさ対策も変える

出勤前の雪かきは、まだ暗い時間から始まります。

黒や紺のアウターは車のライトの中で見つけにくいので、反射材が付いた上着やベストを一枚重ねると、道路際での作業が安全になります。

頭に着けるライトがあれば、両手を使ったまま足元を照らせます。

日が高くなると事情が変わり、雪面からの反射で目が疲れるため、サングラスが役に立ちます。

夕方以降の作業では、溶けた雪が薄い氷に変わるので、靴底の溝が浅い靴は避けてください。

凍る前にまくか、溶かすためにまくかで薬剤の選び方が変わる点は、融雪剤の使い方で解説しています。

まく作業をするなら、塩化物系の薬剤が手荒れの原因になるため、手袋を外さずに扱ってください。

雪かきの服装を買う前に確認する4つの仕様

売り場で迷ったときは、次の4点だけ見れば絞れます。

確認する項目見るところと判断の目安
防水か撥水か雪が乗り続ける肩と腕があるため、アウターは防水表記のあるものを優先します
袖口・裾・フード絞れる作りなら雪が侵入しません。フードは首の後ろを守ります
サイズ中に2枚着る前提で、腕を上げても背中が引っ張られない余裕を見ます
洗濯のしやすさ毎回濡れるので、家庭で洗えて乾きが早いものだと続きます

服装を整えても、道具が体格に合っていなければ腰と肩に負担が残ります。押して運ぶ作業が中心なら上半身の汗も減るため、スノーダンプの選び方や雪かき道具のおすすめまとめで解説している使い分けも合わせて考えてください。

よくある質問

作業用の防寒着だけで足りますか

アウターとしては十分に使えます。ただし中に綿のインナーを着ていると汗で濡れるため、肌着を化繊かウールに替えたうえで使ってください。

スキーウェアを雪かきに使い回せますか

防水性と袖口の作りは雪かきに向いています。一方で保温材が厚い製品は作業中に暑くなりやすいので、中間着を減らして枚数を調整してください。

眼鏡が曇って作業しにくいときはどうすればいいですか

口元まで覆うネックウォーマーを鼻の下まで下げると、吐いた息がレンズへ回りにくくなります。それでも曇る場合は、眼鏡を外して視界を確保できる範囲で作業してください。

子どもに手伝ってもらうときの服装はどうしますか

大人と同じで、濡れない上着とひざ下までの長靴が基本です。体が小さいほど濡れたときの冷えが早いので、短い時間で切り上げて着替えさせてください。

体力的にきつい場合、服装以外に見直せる点はありますか

雪を持ち上げる回数を減らすのが先です。押して集める道具や機械に替える選択肢は、家庭用除雪機の選び方で解説しています。

まとめ

雪かきの服装は、寒さをしのぐ厚着ではなく、汗と雪の両方で濡れる前提の重ね着で組み立てると失敗しません。

化繊かウールの肌着、途中で脱げる薄手の中間着、袖口が絞れる防水のアウターという3枚に分け、手袋は2組、長靴はひざ下丈で溝の深いものを用意してください。

ぜひ本記事の4つの確認項目を参考に、手持ちの服のうちどれを入れ替えるかを決めてから、今シーズンの雪かきに備えてください。

あなたへのおすすめ