網戸の外し方はどこを見る?外れない・戻せない時の対処

網戸は上のレールに2〜3cmほど持ち上げ、下側を室内へ倒してから引き抜くと外れます。
持ち上がらない、あるいは斜めにしても抜けないときは、上枠についている外れ止めという部品が効いたままになっています。
ここを先に解除せずに力任せに引くと、下のレールを走る戸車(とぐるま)が曲がり、サッシの縁に付いた毛足のあるモヘアがちぎれます。
本記事では、網戸を外す手順・外れないときに疑う場所・2階やベランダでの落下対策を解説します。

すまいの四季 編集部
結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
網戸は2〜3cm持ち上げて下を手前に倒せば外れる
網戸は枠にはまっているのではなく、上のレールの溝に上端が入り込み、下端が戸車でレールに載っているだけの構造です。上の溝は下のレールより深く作られているので、本体を真上へ持ち上げると下端がレールから浮き、その状態で下側を室内側へ倒せば抜けます。
外す前にやること
- 網戸を窓の中央付近まで動かします。端に寄せたままだと、戸袋側の壁やカーテンレールが邪魔になって傾けられません。
- 上枠の左右にある外れ止めを探します。プラスチックの小さな部品で、ネジ1本で留まっているタイプと、つまみを指でスライドさせるタイプがあります。
- ネジ式はプラスドライバーで半回転ほどゆるめ、部品を下げて溝から逃がします。外し切る必要はありません。
- 下のレールに落ちた砂や枯れ葉を先に払います。戸車が砂を噛んだまま持ち上げると、レールに傷が残ります。
持ち上げてから抜くまで
網の面を両手で押さえるのではなく、左右の縦枠を握ってください。
網を押すと張りが緩み、あとで波打ちの原因になります。
両手で均等に持ち上げ、下端がレールから離れたら下側だけを手前に倒し、そのまま斜めに引き下ろせば外れます。
片側だけを先に持ち上げると枠がねじれ、アルミの枠でも角が歪みます。
取り付けは逆の順で、上の溝に先に入れてから下を戻し、外れ止めを元の位置に締め直します。
そもそも外す目的が汚れ落としだけなら、外さずに済ませる手もあります。サッシにはめたまま網の両面を挟んで拭く方法は網戸掃除を外さずにやる手順で解説しています。
外れ止めを解除せずに引き抜くと戸車とモヘアが壊れる
外れ止めは、強風や人がぶつかった衝撃で網戸が落ちないように、上端が溝から抜ける高さまで上がらないよう物理的に止めている部品です。
効いた状態のまま無理に持ち上げると、樹脂の爪が割れたり、上枠の溝が変形したりします。
割れた外れ止めは同じ形の部品を探して交換するほかなく、サッシのメーカーと型番を調べる手間がかかります。
下側にも実害が出ます。
戸車は小さな車輪で、軸受けはプラスチックか薄い金属です。
斜めにこじった状態で引っ張ると軸が曲がり、戻したときに網戸がガタついたり、動きが急に重くなったりします。
さらに、縦枠に付いているモヘアは網戸とサッシのすきまを埋める毛足のあるすきま材で、これがちぎれると閉めても数ミリの線状のすきまが残り、そこから小さな虫が入ります。
槌屋の網戸用すき間モヘアシール No.6095(幅6mm×高さ9.5mm×長さ2m)のような貼り替え用の部材は市販されていますが、買い直す前に壊さないほうが早いです。
網戸が外れないときは外れ止め・戸車・レールの順に疑う
外れ止めが見つからない、または固い
上枠の左右どちらか片方にしか付いていない製品もあるので、両側を確認してください。
塗装や汚れで固着していると指では動かず、ネジも固く感じます。
ネジ頭が錆びている場合は、ドライバーを真上から強く押し付けながら回すと空回りを防げます。
ネジ山をなめてしまうと部品ごと交換になるので、回らないと感じた時点で無理をしないでください。
持ち上がるのに抜けない
上の溝が浅い製品では、持ち上げ量が足りていないことがよくあります。
網戸の下端とレールのすきまを目で見て、指1本が入るくらい浮いているか確かめてください。
浮いているのに抜けないときは、上枠に風で飛ばされた砂や、経年で固まったホコリが詰まっています。
細いブラシで溝をなぞってから、もう一度試します。
そもそも動きが重い
横に滑らせる時点で引っかかるなら、戸車の高さ調整ネジが下がりすぎているか、車輪自体が摩耗しています。外す前に調整で直ることもあるので、網戸の戸車の交換方法とサイズの調べ方で解説している調整ネジの位置を先に確かめると、外す作業そのものが軽くなります。
道具はプラスドライバー1本、あとは軍手と置き場所の養生で足ります
必須なのはプラスドライバーだけです。
外れ止めのネジは2番と呼ばれるサイズが多く、精密ドライバーでは力が入りません。
つまみ式の外れ止めならドライバーも不要です。
あると作業が楽になるものを挙げると、軍手はアルミ枠の角で手を切るのを防ぎ、レールの砂を払う小さなほうきや使い古しの歯ブラシは、溝掃除に代用できます。
外した網戸を立てかける場所には、新聞紙や古いバスタオルを敷いてください。
コンクリートに直接置くと枠の角が削れ、網の面を下にするとそこから伸びます。
専用の工具は要りませんが、網が破れていて張り替えるかどうか迷っている段階なら、破れの大きさで判断が変わります。
応急処置で足りる範囲は網戸の破れを補修テープで直す貼り方と限界サイズで解説しています。
2階の窓とベランダでは、外した網戸の置き場所を先に決める
網戸はサッシの外側のレールを走るため、外すときは室内側へ倒す形になります。
掃き出し窓や腰高窓なら室内に引き込めますが、ベランダに出て外側から作業しようとすると、体を手すりより外へ出す姿勢になりやすく危険です。
外す作業は必ず室内側から行ってください。
2階以上では、外した瞬間に手を滑らせると下へ落ちます。
人が通る場所や駐車場に面した窓では、下に誰もいないことを確認してから始め、外したらすぐ室内の壁へ立てかけます。
風の強い日は避けたほうが確実で、軽いアルミ枠は面で風を受けるとあおられます。
高所の小窓や、足場のない出窓の網戸は、無理に外さず外したまま拭く方法に切り替えるか、網の張り替えごと業者に任せる選択もあります。
カインズ・リフォームのように張り替えサービスと公式オンライン見積もりを用意している事業者があり、料金はサイズと網の種類で変わります。
網戸を外す頻度は年1〜2回、虫が増える前の春が目安です
外して水洗いする作業は、汚れが目に見えて気になったときで十分です。目安として年1〜2回、窓を開ける季節が始まる春と、砂ぼこりが落ち着く秋に行う家庭が多く、交通量の多い道路や畑に面した窓ではもう少し間隔が短くなります。
タイミングを春に寄せると、外したついでにモヘアのちぎれや網のたるみを点検できるので、虫が増える時期の前に手を打てます。
網戸を閉めているのに小さな虫が室内に入るなら、網目ではなく枠まわりのすきまが原因のことが多く、その切り分けは網戸の隙間から虫が入る原因と直し方で解説しています。
なお、外すたびに戸車と外れ止めへ負担がかかるので、季節ごとに何度も外す必要はありません。
よくある質問
賃貸の網戸を勝手に外してもいいですか
掃除のために一時的に外して元に戻すぶんには、通常は問題になりません。
ただし外れ止めの部品を割った、枠を歪めたといった破損は原状回復の対象になります。
取り外したまま保管して返却時に紛失した、というトラブルも起きやすいので、外したら必ず同じ窓へ戻してください。
外れ止めのネジを完全に抜いてしまいました
小さな部品なので、まず床とレールの溝を探してください。
見つからない場合、ホームセンターのサッシ部品売り場で同径のネジを探す方法がありますが、外れ止めは部品ごとサッシメーカーで形が違います。
サッシの上枠や縦枠に貼られたメーカー名のシールを控えてから、取扱店に問い合わせて部品を取り寄せてください。
外した網戸はどこで洗えばいいですか
庭やベランダで、下に古い毛布や段ボールを敷いて寝かせて洗う形が扱いやすいです。
立てたままホースで水をかけると、水圧で網が押されて張りが緩みます。
浴室で洗う場合は、枠の砂が排水口に流れないよう先に乾いた状態でホコリを落としてください。
外すときに網が波打ってしまいました
網の面を手で押したり、枠をねじった状態で引き抜いたりすると起きます。
軽い波打ちは使用に支障がないことも多いものの、たるみが大きいとサッシとのすきまができます。
押さえゴムを差し直して張り直す方法もありますが、全体的にたるんでいる場合は網の張り替えを検討してください。
まとめ
網戸を外す作業でつまずく場所はほぼ決まっていて、上枠の外れ止めを解除したかどうか、左右の縦枠を均等に持ち上げたかどうかの2点です。
ここを守れば特別な工具は要らず、逆に外れないまま力を加えると、戸車の軸が曲がるかモヘアがちぎれて、外す前より状態が悪くなります。
2階の窓では外した網戸の置き場所と下の安全を先に決めてから始めてください。
網戸まわりの困りごとを横断して見たいときは、網戸の張り替え・掃除・隙間対策の入口で解説しています。
ぜひ本記事の手順と、外れないときに疑う3か所を参考に、部品を壊さずに取り外してみてください。




