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灯油にガソリンが混ざったら|見分け方とやってはいけない事

灯油ストーブに火を入れたら、点火してすぐ消える、または炎が赤くなって異臭がする、という症状が出ています。

芯を掃除しても直らない場合、混入を疑う相手は3つあります。

給油所でガソリンと灯油を取り違えた、車用のガソリン携行缶を灯油缶として使い回した、去年の灯油が残った灯油タンクにそのまま新しい灯油を足した、という経路です。

ガソリンは灯油より引火点が低く火災危険性が高いため、消防庁も危険物安全読本で注意を促しています。

混ざったと思ったら、まず使うのをやめてください。

本記事では、混入が起きる経路・自分でできる切り分け・使ってしまったときの手当てと処分の考え方を解説します。

すまいの四季 編集部

結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

灯油にガソリンが混入する原因は給油と容器の使い回し

混入の入口は人の手です。液体そのものが勝手に変質してガソリンになることはありません。

給油所でのセルフ給油の取り違え

セルフの給油所では、灯油の計量機とガソリンの計量機が離れた位置にあることが多く、ノズルの色や表示で区別しています。

灯油缶を持って給油機の前に立ち、レギュラーのノズルを手に取ってしまうと、そのまま灯油缶にガソリンが入ります。

液面を見てもガソリンと灯油は見分けがつきにくく、その場では気づきません。

ガソリン携行缶と灯油缶の使い回し

発電機や草刈機用にガソリン携行缶を持っている家では、同じ物置に灯油缶と並んでいます。

中身が少し残った携行缶に灯油を入れれば、比率は小さくても混合燃料になります。

反対に、灯油を入れていた缶に発電機用のガソリンを入れ、翌シーズンに灯油缶として使うという経路もあります。

配達灯油や去年の灯油との取り違え

灯油の使用推奨期間は6か月とされており(石油連盟)、それを超えた灯油は酸化が進んで燃焼不良の恐れがあります。

去年の灯油が残った灯油タンクに新しい灯油を足すと、症状はガソリン混入とよく似た形で出ます。

点火不良や異臭が出たとき、犯人がガソリンではなく古い灯油だったというケースがあるため、原因を1つに決めつけないでください。

灯油のガソリン混入を自分で切り分ける手順

安全に確かめられる範囲は限られています。

火を近づける、少量を燃やしてみる、といった確認方法は絶対にしないでください。

ガソリンは静電気で着火する危険があります。

確かめるのは次の3点です。

屋外の風通しのよい場所で、灯油タンクや灯油缶の口を開けてにおいを確かめてください。

灯油は刺激臭が少ないのが品質要件のひとつ(石油連盟)で、鼻にくる甘く強いにおいが立つならガソリンが混ざっている疑いが濃くなります。

次に、直近の給油履歴を思い出してください。

セルフで自分で入れたのか、店員が入れたのか、誰かに頼んだのかで、取り違えの可能性が変わります。

最後に、その灯油缶を過去に発電機や草刈機で使ったことがないかを確認します。

色で判断しようとするのはあまり役に立ちません。

灯油はほぼ無色、レギュラーガソリンには識別のための着色がありますが、少量混ざった状態では灯油の中で薄まってしまい、目で見て分かる差になりません。

反対に、酸化が進んだ古い灯油は黄色く変色していることがあり、色の変化を根拠にすると古い灯油とガソリン混入を逆に判断してしまいます。

症状ガソリン混入の疑い古い灯油の疑い
強い甘いにおい濃い薄い
黄色く変色している薄い濃い
携行缶と共用していた濃い—
去年の残りに足した—濃い

ガソリン混入を疑ったときにすぐやめる操作

疑いがある段階でやめてほしいのは、点火の再挑戦です。

消えたからもう一度、という操作を繰り返すと、混合燃料が芯に染み上がった状態で火を入れることになります。

ストーブやファンヒーターの電源を切り、給油タンクを本体から抜いて屋外に出してください。

本体の中に混入した灯油が残っている場合、カートリッジ式の給油タンクを抜いても、本体側の油受け皿に燃料が残ります。

ここは自分で分解して洗う場所ではありません。

メーカーのサポート窓口か購入した販売店に、ガソリン混入の疑いがあると伝えて相談してください。

窓口では機種名と、いつ給油したか、どんな症状が出たかを聞かれます。

電動の灯油ポンプで吸い上げてしまった場合、ポンプ内部にも燃料が残ります。

ガソリンが混ざったものを吸ったポンプは、そのまま次のシーズンに使わず処分する判断が無難ではなく、必要です。

ポンプそのものの選び分けは電動の灯油ポンプの選び方で解説しています。

混入した灯油は自分で処分せず購入元に相談する

混ざった燃料の処分は、自分で片づけられる作業ではありません。下水や土に流す、庭で燃やす、ゴミとして出す、といった方法はどれも危険で、法令にも触れます。

相談先は、その灯油を買った給油所か販売店です。

セルフで取り違えた場合は、その給油所に事情を伝えてください。

灯油缶ごと持ち込む前に電話で確認し、運ぶ手段も含めて指示を受けてください。

引き取りに応じるかどうか、費用がかかるかどうかは店や地域で扱いが違います。

自治体の清掃センターに問い合わせる場合も、灯油ではなくガソリン混入の疑いがあると最初に伝えてください。

処分の一般的な流れは余った灯油の捨て方で解説しています。

運ぶときは、灯油缶を車のトランクに横倒しで積まないでください。

ガソリンは揮発しやすく、密閉が不十分だと車内に気体がたまります。

窓を開け、直立させて動かないよう固定してください。

効果が薄い対処法と、やってはいけない処理

検索でよく見かける手当てのうち、実際には解決にならないものがあります。

灯油を足して薄めるという方法は勧められません。

ガソリンの比率が下がっても引火点の低い成分は残り、火災危険性がなくなるわけではありません。

量が増えて処分がさらに面倒になるだけです。

上澄みだけをすくうという方法も意味がありません。

灯油とガソリンは混ざり合う性質なので、放置しても層に分かれてくれません。

コーヒーフィルターや布で濾すという方法も、混入には効果がありません。

濾せるのは水やごみのような固形物と分離した水分で、溶け合った成分は残ります。

ストーブの芯を新品に替えるのも、燃料そのものが混合燃料のままなら症状は再発します。

絶対にやってはいけないのは、混ざった燃料を車の燃料タンクに入れることです。

ガソリン車に灯油を入れれば走行不能や故障につながり、修理費用は処分費用よりはるかに大きくなります。

屋内で灯油缶のふたを開けて放置し、揮発させて減らそうとするのも危険です。

灯油がこぼれて皮膚に付いた場合、においが残るからと洗剤でこすり続けるのではなく、まず流水で洗い流してください。皮膚の荒れや気分の悪さが続く、蒸気を吸って咳が止まらないといった症状があるときは、医療機関に相談してください。

灯油缶と携行缶を分けて混入を繰り返さない

同じことを次のシーズンに繰り返さないための条件は3つです。

  • 灯油用の缶と、発電機や草刈機用のガソリン携行缶を、絶対に兼用しない
  • 置き場所を分け、どちらの缶か外から分かるようにしておく
  • 給油所では、ノズルを握る前に表示を読む習慣にする

缶を兼用しない、というのは当たり前に見えて、物置の同じ棚に並べている家では起きやすいことです。

灯油缶は直射日光の当たらない涼しい場所に、異物が入らないよう密閉して保管するのが基本(石油連盟・ENEOS)で、この条件を満たす場所は家の中でそう多くありません。

結果として同じ一角に集まり、取り違えが起きます。

缶の状態や劣化の見分け方は灯油缶の選び方で解説しています。

買う量も混入とつながっています。

使用推奨期間が6か月とされているため、1シーズンで使い切れる量に抑えておけば、去年の残りに足すという操作がそもそも起きません。

置き場所と容量の決め方は灯油タンクの選び方と灯油のポリタンクは何年使えるかで解説しています。

よくある質問

ガソリンが少しだけなら灯油ストーブに使えますか

使わないでください。

ガソリンは灯油より引火点が低く、火災危険性が高い性質があります(消防庁)。

少量でも混ざっていれば異常燃焼や引火の危険があり、量が少ないから大丈夫という線引きは家庭ではできません。

ガソリンが混ざったかどうか、においだけで判断できますか

においは手がかりのひとつですが、それだけで確定はできません。

灯油は刺激臭が少ないことが品質要件に含まれるため、強い甘いにおいがすれば疑いは濃くなります。

ただし古い灯油でも異臭が出ることがあり、判断が付かない場合は使わずに購入元へ相談してください。

ガソリンを吸った灯油ポンプは洗えば使えますか

洗って使い続けることは勧められません。

手動の灯油ポンプでもホースやジャバラの内側に燃料が残り、完全に抜けたかどうかを外から確かめられません。

ポンプを買い替えて、古いものは購入元や自治体の指示に従って処分してください。

灯油ポンプの扱い方は灯油ポンプの使い方で解説しています。

まとめ

灯油へのガソリン混入は、セルフ給油での取り違えか、ガソリン携行缶との使い回しで起きます。

点火不良や異臭という症状は古い灯油でも同じように出るので、においと給油履歴、その缶の使用歴の3点で切り分けてください。

火を近づけて確かめる、灯油で薄める、濾して使う、という対処はどれも危険か効果がなく、疑いがある時点で使用をやめて購入元に相談するのが手順です。

ぜひ本記事の切り分けの3点と缶を兼用しない3つの条件を参考に、今シーズンの給油から見直してください。

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