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灯油ポンプの選び方|手動と電動の違いと向いている人

石油ストーブの灯油タンクに給油するとき、あふれる直前まで油面をのぞき込んでいます。

この見張りを手放せるかどうかが、手動の灯油ポンプと電動タイプのいちばん大きな違いです。

手動のサイフォン式は電源が要らず構造も単純ですが、止めるタイミングは自分の目で判断します。

電動タイプには、油面を検知して止まる自動停止つきの製品があります。

もう一つ差が出るのがホースの長さと太さで、18Lのポリタンクを床に置いてストーブに入れるのか、屋外の灯油タンクから汲むのかで必要な寸法が変わります。

本記事では、手動・乾電池式・充電式の3タイプの構造の違い、容器と給油先の組み合わせから決まるホースの寸法、ガソリンを扱った灯油ポンプを使い回す危険、シーズン終わりの片付けを解説します。

すまいの四季 編集部

結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

灯油ポンプ選びで最初に決まるのは、手動か電動か

給油の回数と一回に汲む量で、手動と電動のどちらが楽かが変わります。

手動のサイフォン式は蛇腹を数回押して容器の中に空気を送り、その圧で灯油を押し出す作りです。

流れはじめると手を止めても灯油は流れ続けるので、止めるときは蛇腹にある空気穴のつまみを開けるか、ホースを容器から抜き上げます。

満タンの手前で止める操作が毎回入るため、灯油タンクが大きく給油に時間がかかるほど、見張っている時間も長くなります。

電動タイプはスイッチの入切で流れが止まり、自動停止つきならセンサーが油面を検知した時点でモーターが切れます。

そのかわり電池が切れれば途中で止まり、モーターやセンサーという壊れる部分が増えます。

予備を持たずに寒い日の夕方に電池が切れると、その場では給油できません。

手動を1本だけ買っておいて、普段は電動を使うという組み合わせで備えている家庭もあります。

電動タイプの仕様の見方は電動の灯油ポンプの選び方で解説しています。

手動・乾電池式・充電式という灯油ポンプの3タイプ

手動のサイフォン式

蛇腹と2本のホースだけでできていて、電源も電池も要りません。

ただし灯油が流れるには、汲み出す側の油面より給油口が低い位置にある必要があります。

ポリタンクを床に置き、ストーブの灯油タンクを床の上に出して入れるのが基本の姿勢で、テーブルの上のタンクへ床から汲み上げることはできません。

乾電池式の電動タイプ

モーターで吸い上げるため、給油口が容器より高くても汲めます。

使う電池の本数とサイズ、自動停止の有無、ブザーの有無は製品ごとに違うので、パッケージの表示で確認してください。

電池室が下向きに付いている製品では、灯油が付いた手で電池を替えることになる場面があります。

充電して使うタイプ

内蔵の充電池で動くタイプもあり、乾電池を買い足す手間がありません。

反対に、シーズン中に充電を忘れていると使えないので、給油日を決めて充電しておく使い方に向きます。

店頭での取扱いは店舗や時期によって変わるため、見つからないときは通販も合わせて探してください。

タイプ別に向いている人と向かない人

タイプ構造と止め方向いている人
手動のサイフォン式蛇腹で空気を送って押し出す。空気穴を開けるか抜いて止めるストーブが1台で給油が週に数回まで。停電時の備えも兼ねたい人
乾電池式(自動停止なし)スイッチで入切。落差がなくても汲める屋外や離れた場所の容器から汲む人。電池は使うぶんだけで足りる
乾電池式(自動停止つき)センサーが油面を検知して停止。ブザーつきもあるストーブや灯油ファンヒーターが複数あり、給油の回数が多い人
充電式内蔵の充電池で駆動。乾電池の買い足しが不要灯油を使う期間が長く、充電の習慣を作れる人

手動が向かないのは、給油口が容器の油面より高くなる置き方をしている場合です。

落差が取れないと灯油は流れません。

自動停止つきが向かないのは、給油のたびに電池残量を気にしたくない人で、センサーとモーターの両方が電池を使うぶん、消耗は自動停止なしより早くなります。

灯油ポンプのホースの長さと太さは、容器と給油先の組み合わせで決まる

先に測るのは、灯油を入れた容器を置く場所から給油口までの距離です。

18Lや20Lのポリタンクを部屋の中に持ち込んで床で汲むなら短いホースで足りますが、玄関の外に容器を置いたまま室内のストーブへ入れるなら、ホースは容器から給油口まで無理なく届く長さが必要になります。

足りないぶんを引っぱって使うと、ノズルが給油口から外れて床にこぼれます。

太さで見るのは2か所です。

ノズルの先がストーブの灯油タンクの給油口に入るか、そしてもう一方の先が容器の口から底まで届くかです。

容器側が短いと、残り少なくなったときに空気を吸い込んで止まります。

18Lと20Lで容器の高さは変わるので、灯油缶の選び方で解説している容器のサイズも合わせて考えてください。

屋外の大型タンクから汲む場合の取り出し口の高さは、灯油タンクの選び方で解説しています。

自動停止つきでも、給油中に目を離さないでください

自動停止は油面をセンサーで検知して止める作りですが、泡が立っているときや油面が揺れているときは、止まる位置が毎回同じにはなりません。

電池が弱っていればセンサーが働かないこともあります。

給油の間はその場を離れず、ブザーが鳴ったらすぐノズルを抜ける位置にいてください。

給油そのものの手順も、こぼす量を左右します。

ストーブは必ず消火し、灯油タンクを本体から取り出してから入れてください。

運転中や消火直後の給油は危険です。

汲み終わったらノズルの先の灯油をしずくが落ちない状態まで切り、キャップやしずく受けがある製品ならそこへ収めます。

こぼさない手順とホースが容器から抜けなくなったときの対処は、灯油ポンプの使い方で解説しています。

灯油ポンプをガソリンや他の液体に使い回さない

灯油用として売られている灯油ポンプで、ガソリンを扱ってはいけません。

消防庁の資料では、ガソリンは灯油より引火点(火がつく最低の温度)が低く火災の危険性が高いこと、ガソリン自体に静電気がたまりやすい性質があることが説明されています。

一度ガソリンを通した灯油ポンプは、ホースの内側や蛇腹に残った分が次に汲む灯油へ混ざります。

灯油にガソリンが混ざると、石油連盟が挙げる灯油の品質要件である「取扱いに安全な程度に引火点が高いこと」から外れます。

混ざった灯油をストーブで燃やすと異常燃焼の危険があるため、少量でも使わないでください。

混入が疑われるときの見分け方とその後の処理は灯油にガソリンが混ざったらで解説しています。

シーズン終わりの片付けで灯油ポンプの寿命が変わる

使い終わった灯油ポンプは、ホースの中の灯油を容器へ戻してから外します。

中に残したまま片付けると、ホースの内側に灯油が残ったまま夏を越すことになります。

乾電池式なら電池を抜いてください。

入れたままにすると液漏れで電池室が傷みます。

灯油ポンプを差し込んだままポリタンクを保管するのも避けてください。

石油連盟とENEOSは、灯油を直射日光の当たらない涼しい場所に、水分などの異物が混入しないよう密閉して保管するよう案内しています。

灯油ポンプを挿したままではキャップが閉まらず、この条件を満たせません。

あわせて、灯油の使用推奨期間は6か月です(石油連盟)。

密閉して冷暗所に置いた場合でも6か月を目安に使い切り、越えたものは酸化が進んで燃焼不良などの不具合を起こす恐れがあります。

容器そのものの寿命は灯油のポリタンクは何年使えるか、余った灯油の引き取り先は余った灯油の捨て方で解説しています。

よくある質問

手動の灯油ポンプを押しても灯油が出てきません

まず空気穴のつまみが開いていないか確かめてください。

開いていると圧がかからず流れません。

次に容器と給油口の高さを見ます。

給油口が容器の油面より高い位置にあると、手動のサイフォン式では流れません。

ホースが折れていないか、容器側の先が灯油に届いているかも確認してください。

電動タイプの電池はどれくらいもちますか

使う電池の種類と一回に汲む量で変わるため、製品ごとに違います。

パッケージや取扱説明書に汲み取れる量の目安が書かれていることがあるので、比べるときはそこを見てください。

シーズン中に予備の電池を用意しておくと、給油の途中で止まっても続けられます。

灯油ポンプは何年くらい使えますか

年数では決まりません。

ホースにひび割れや硬化が出ている、蛇腹を押しても戻りが悪い、電池室に錆や液漏れの跡がある、といった状態が見えたら交換してください。

灯油が漏れる場所で使い続けると、床や周囲に灯油が広がります。

灯油ポンプで水や他の液体を汲んでもいいですか

灯油を通した灯油ポンプの内側には灯油が残るので、飲み水や食品に触れるものには使わないでください。

逆に、水や洗剤を汲んだものを灯油に使うと、灯油へ水分が混ざります。

石油連盟は灯油の品質要件として水などの異物が入らないことを挙げているので、灯油専用として分けて使ってください。

まとめ

灯油ポンプは、給油の回数が少なく容器を床に置いて汲めるなら手動のサイフォン式で足り、給油の回数が多い家や容器と給油口に落差が取れない置き方なら電動タイプが向きます。

どちらを選んでも、ホースが容器の底まで届く長さと、ノズルが給油口に入る太さが合っていなければ使えません。

ガソリンを扱った灯油ポンプの使い回しと、灯油ポンプを挿したままのポリタンク保管は避けてください。

ぜひ本記事のタイプ別の比較表とホースの測り方を参考に、自分の給油の置き方に合う灯油ポンプを選んでください。

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