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灯油ポンプの使い方|こぼさない手順と抜けない時の対処

ストーブの給油口に灯油ポンプを差し込んだのに、レバーを何度押しても灯油が出てこないことがあります。

原因のほとんどは差し込みの深さと空気弁(つまみ)の位置で、18Lの灯油缶にポンプを底まで届かせ、つまみを閉めてから押すだけで吸い上がります。

手動でも電動でも、間違えたときの実害は同じで、あふれた灯油が床にしみ込んだり、ストーブのタンクから灯油がこぼれて引火の危険につながります。

灯油の使用推奨期間は石油連盟が6か月としていて、去年の残りを継ぎ足すとにおいや燃焼不良の原因になります。

給油の作業そのものは1分ほどですが、順番を守るかどうかで結果が変わります。

本記事では、手動ポンプの基本手順・入れ過ぎたときに何が起きるか・吸い上がらないときの直し方・給油の頻度の目安を解説します。

すまいの四季 編集部

結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

灯油ポンプの基本の使い方は「消火・差し込み・つまみ」の順

作業の前に、ストーブの火を消して本体が冷めるのを待ってください。

燃焼中や直後の給油は、こぼれた灯油が高温部に触れる危険があります。

手順そのものは短いので、順番だけ覚えておけば迷いません。

手動の灯油ポンプの手順

  • ストーブを消火し、本体からタンクを抜き取ります。ストーブに直接注ぐ形の機種でも、消火の確認は同じです。
  • 灯油缶を床に置き、キャップを外して灯油ポンプの吸い込み側(長いホースが付いていない方)を底まで差し込みます。底に届いていないと、途中の空気を吸って灯油が上がりません。
  • 反対側の出口ホースを、ストーブのタンクの給油口へ奥まで入れます。浅いと途中で外れて床にこぼれます。
  • 灯油ポンプ上部の空気弁のつまみを閉めます。開いたままだと圧力が逃げて、いくら押しても送れません。
  • 本体のじゃばら部分(蛇腹)を数回押して灯油を送り出します。流れ始めたら押すのを止めても、しばらくは灯油が落ち続けます。
  • 止めるときはつまみを開けます。ホース内の灯油が缶へ戻り、抜くときに垂れる量が減ります。

電動タイプの場合は、差し込みと空気の扱いは同じですが、スイッチを入れたあと手を離せます。満タンで自動的に止まるセンサー付きの機種もあり、その仕様の違いは電動の灯油ポンプの選び方で解説しています。

灯油を入れ過ぎると何が起きるか

ストーブのタンクは満量になったところで止めるのが前提で、あふれさせると被害が広がります。

こぼれた灯油は床材にしみ込んで、拭いてもにおいが長く残ります。

カーペットや畳の場合は繊維の奥まで入り込み、表面を拭くだけでは取れません。

タンクの外側に付いた灯油に気づかずストーブへ戻すと、燃焼部の熱でにおいが出たり、引火の危険につながります。

給油後は必ずタンクの口元と外周を布で拭いてから戻してください。

満量まで入れたタンクは重く、持ち上げるときにキャップの締め忘れがあると横向きで漏れます。

キャップは手で回して止まる位置までしっかり締め、口を下に向けずに運んでください。

灯油缶の側で起きる失敗もあります。

灯油ポンプを抜くときにつまみを開けないままだと、ホースに残った灯油が床へ垂れます。

抜いた灯油ポンプをそのまま床に置くのも同じ結果になるので、抜く前につまみを開け、灯油が缶へ戻りきってから引き上げてください。

灯油が吸い上がらないときの直し方

何度押しても出てこない

まず空気弁のつまみを確かめてください。

閉めていないと圧力がかからず、じゃばらを押した空気が上に抜けるだけで灯油は動きません。

つまみを閉めても変わらない場合は、灯油缶の中に差し込んだ先端が灯油の水面より上にある可能性があります。

缶の残量が少ないときは缶を少し傾け、先端を灯油に浸してから押してください。

出口ホースから灯油が戻ってしまう

灯油缶を床、ストーブのタンクを台の上のような高い位置に置くと、押した灯油が自重で戻ります。手動ポンプは高さの差を作らないほうが送りやすいので、灯油缶とタンクを同じ床面に並べてください。

灯油ポンプの継ぎ目からにじむ

じゃばらとホースの接続部やキャップのねじ部から灯油がにじむ場合、パッキンが硬くなっているか、割れています。

樹脂製の灯油ポンプは灯油に触れ続けて劣化し、押しても膨らみが戻らなくなります。にじみが出た灯油ポンプは使い続けず新しいものへ替えてください。

手動と電動でどちらを選ぶかは灯油ポンプの選び方で解説しています。

灯油のにおいが手に残る

灯油ポンプの外側に付いた灯油が手に移っています。

給油の前に新聞紙を敷き、抜いた灯油ポンプはその上に置いてください。

灯油が付いた手で火気に触れないよう、石けんで洗ってから調理などに移ります。

給油に必要な道具と、代用できるもの

必要なのは灯油ポンプと灯油缶、こぼれを受ける新聞紙か古布、拭き取り用の布の4点です。新聞紙は灯油缶の下と灯油ポンプの置き場に敷いておくと、垂れた灯油が床に届きません。

代用が利くのは受け皿と拭き取りの部分だけです。

新聞紙の代わりにペット用シートや段ボールを敷いても同じ役目を果たします。

一方で、灯油ポンプそのものを別のもので代用しないでください。

灯油缶を持ち上げて直接注ぐと、重さで手元が揺れてあふれます。

台所用のホースやサイフォンを流用するのも、材質が灯油に耐えるとは限らず、溶けたり割れたりします。

灯油缶の側も道具の一部です。

ひび割れたり、キャップのねじが甘くなった灯油缶は、運搬中に漏れます。

判断の目安は灯油缶の選び方で解説しています。

屋外に置いた灯油缶から給油する場合は、直射日光による劣化の問題があるため、灯油タンクを屋外に置く時の注意も確かめてください。

給油の頻度と、灯油を使い切るタイミングの目安

給油の間隔はストーブの容量と使う時間で変わるので、時間で決めるより「タンクの残量計が下限に近づいたら入れる」ほうが実際的です。空になってから入れると、燃焼が不安定になったり、再点火に時間がかかることがあります。

季節をまたぐ側の目安は石油連盟が示していて、灯油の使用推奨期間は6か月です。

直射日光の当たらない涼しい場所に密閉して保管した場合でも、6か月を目安に使い切るよう案内されています。

これを超えると酸化が進み、燃焼不良などの不具合を起こす恐れがあるとしています。

つまり、秋に買った灯油を翌年の秋まで持たせる使い方は想定されていません。

シーズン終わりに残った灯油は、翌シーズンへ持ち越さない前提で量を調整してください。

余った場合の行き先は余った灯油の捨て方で解説しています。

灯油缶の水分混入も避けたい点で、雨がかかる場所に開けたまま置くと水が入り、燃焼不良の原因になります。

灯油缶の容量と置き場所で変わる給油のしかた

18Lや20Lの灯油缶を床に置いて給油する場合は、灯油ポンプの差し込み位置を気にするだけで足ります。手元で缶を傾ける必要も、高さを作る必要もありません。

一方で、灯油缶を玄関の外や物置に置いている場合は、給油のたびに缶を室内へ運ぶか、タンクを外へ持ち出すかのどちらかになります。

満量の18L缶は重く、階段や段差のある通路を運ぶと手元が揺れてキャップ周りから漏れます。

持ち運ぶ距離が長いなら、タンクを外へ持ち出して灯油缶の側で給油したほうが、こぼす場面を1回に減らせます。

大きめの灯油タンクを据え置きで使っている場合は、コックから直接ストーブのタンクへ注ぐ形になり、灯油ポンプを使いません。

容量と置き場所の組み合わせで作業の手数が変わるため、買い替えのタイミングでは灯油タンクの選び方を確かめてください。

小型のストーブを1台だけ使う場合は、必要な灯油の量自体が少なく、小型の灯油ストーブの選び方で畳数との関係を解説しています。

よくある質問

灯油ポンプのつまみは、いつ閉めていつ開けるのですか

灯油を送るときに閉め、送り終えて灯油ポンプを抜く前に開けます。

閉めると内部に圧力がかかって灯油が押し出され、開けるとホースの灯油が灯油缶へ戻ります。

開けたまま押しても灯油は上がりません。

ストーブを消さずに給油してはいけないのですか

消してください。

燃焼中の本体は高温で、こぼれた灯油が触れると引火の危険があります。

消火した直後も熱が残っているので、本体が冷めてから作業します。

去年の灯油が残っています。そのまま使えますか

石油連盟は灯油の使用推奨期間を6か月とし、超えると酸化が進んで燃焼不良などの不具合を起こす恐れがあるとしています。色が変わっていたり、いつもと違うにおいがする灯油は使わず、処分の方法を購入元や自治体に確認してください。

灯油缶にガソリンが混ざった可能性があるときはどうすればよいですか

使わないでください。

消防庁はガソリンの引火点が灯油より低く、火災危険性が高いとしています。

ストーブに入れると異常燃焼の危険があります。

見分け方と取ってはいけない行動は灯油にガソリンが混ざったらで解説しています。

手にこぼした灯油はどう落としますか

石けんで洗い、においが残るうちは火気に近づかないでください。皮膚に赤みやかゆみが出た場合は、市販品で対処せず医療機関に相談してください。

まとめ

灯油ポンプの使い方でつまずくのは、灯油缶の底まで差し込めていないか、空気弁のつまみを閉めていないかのどちらかです。

逆に抜くときはつまみを開け、ホースの灯油を戻してから引き上げると床を汚しません。

給油の前にストーブを消して冷まし、終わったらタンクの口元を拭いてから戻す、この2つを毎回守るだけで危険の大半を避けられます。

灯油そのものは石油連盟が6か月を使用推奨期間としていて、翌シーズンへの持ち越しを前提にした買い方はできません。ぜひ本記事の手順と、吸い上がらないときの3つの切り分けを参考に、今シーズンの給油を安全に済ませてください。

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