SHARE:

結露カビの取り方と予防|窓のゴムパッキンの黒ずみ対策

結露カビの取り方と予防|窓のゴムパッキンの黒ずみ対策

窓を拭いたはずのサッシの下に、黒い点がまた戻っています。

カビ取り剤で落としても数日で同じ場所に出るなら、落とすべきものはカビそのものではなく、ゴムパッキンや溝に残り続ける結露の水です。

結露は室内の水蒸気がガラスやアルミの冷たい面で冷やされて出るため、拭き取りを続けても水が出る条件が変わらないかぎり黒い点は再発します。

やっかいなのは、水が出る理由が「ガラスが冷えすぎている」「室内の水蒸気が多い」「その場所だけ空気が動かない」の3つに分かれていて、見た目の症状がどれも似ていることです。

本記事では、原因の切り分け方・原因別の手当て・効果が薄い対処を解説します。

すまいの四季 編集部

結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

窓のカビは、結露の水が乾かない場所から広がります

ガラス面そのものにカビが生えることはあまりなく、黒く出るのはサッシ下部のゴムパッキン、窓枠の木部、カーテンの裾、窓際に寄せた家具の背面です。

いずれも垂れた水が溜まって、日中になっても乾かない場所になります。

ガラスは拭けば乾きますが、パッキンの溝に入った水は表面張力で残り、そこにホコリと皮脂が混ざって、カビが育つ条件がそろいます。

水が出る面と、カビが出る面は同じではない

結露はガラス全面に出ていても、カビは下1割に集中します。

この位置のずれを見落とすと、ガラスばかり拭いてパッキンを放置することになり、翌朝また同じ場所が黒くなります。

掃除の手を入れる順番は、ガラスよりもサッシのレールと下枠が先です。

冷える面・水蒸気・空気の動きの3つが重なる

単板ガラス(1枚ガラス)のアルミサッシは外気で直接冷やされるため、室内の水蒸気が多いほど水滴になります。

加えて、洗濯物の室内干し、開放型の石油ストーブ、浴室のドアを開けたままの入浴後などは水蒸気が増えます。

カーテンを閉め切った窓際は空気が動かず、ガラスとカーテンの間だけ冷えて湿った空間になるので、カビはまずそこで出ます。

結露が出る原因は、朝の窓の見え方で切り分けられます

切り分けは起床直後、カーテンを開ける前に行ってください。窓を拭いてしまうと手がかりが消えます。

朝に見える状態考えられる主因先にやること
ガラス全面が曇り、下端に水が溜まるガラスの冷え(単板+アルミサッシ)窓の断熱と吸水
特定の1部屋だけ激しいその部屋の水蒸気が多い発生源(室内干し・加湿器・ストーブ)を減らす
窓より先に北側の壁・押入れ・家具裏が黒い空気の滞留と壁面の冷え家具を壁から離して通気を作る
拭いても曇りが取れないガラス内部の結露の可能性ガラス構成の確認

指で拭って水滴が取れれば室内側の結露で、対処の対象になります。

拭いても曇ったままなら、ガラスとガラスの間に水分が入っている状態なので、シートやスプレーでは変わりません。

この判定はペアガラスでも結露する理由と内部結露の見分け方で解説しています。

窓より押入れが先に黒くなる家では、窓を対策しても再発するため、押入れの湿気・結露対策で扱っている除湿シートとすのこの使い分けから手を付けたほうが早いです。

原因別の手当ては、拭き取り・水蒸気・冷える面の順で行う

すでに出ている黒い点を落とす

パッキンやレールは、まず乾いた布で水を取ってから作業してください。

濡れたまま洗剤をかけると薄まって効きません。

塩素系のカビ取り剤を使うときは換気をして、金属部分やゴムへの使用可否を製品表示で確認します。

表面を拭いても黒さが残る場合、カビがゴムの内部まで入っているので、こすり続けるよりパッキンの交換を検討したほうが現実的です。

水蒸気の出どころを減らす

室内干しは窓から離れた場所で除湿機か扇風機と併用し、入浴後は浴室のドアを閉めて換気扇を回してください。

開放型の石油ストーブやガスファンヒーターは燃焼で水蒸気を出すので、結露がひどい部屋ではエアコン暖房に切り替えるだけで水滴の量が変わります。

就寝前に加湿器を止める、または湿度計を置いて60%を超えないよう調整するのも同じ狙いです。

冷える面をつくらない

窓の温度を上げる側の手当てが、いちばん再発を止めます。

窓用の断熱シートは空気の層をつくってガラス面の冷えを和らげる作りで、ニトムズは水貼りタイプ・粘着タイプ・凹凸(型板)ガラス用を別々に展開しています。

垂れる水を受けたいなら結露吸水断熱パネルのように吸水と冷気ブロックを兼ねた製品もあり、吸着式で貼り直しができます。

どちらを選ぶかは吸水タイプと断熱タイプの比較で解説しています。

窓際全体の冷えが気になる場合は窓・壁・原因別の結露対策もあわせて確認してください。

拭いてもカビが戻るときに疑う3か所

手当てをしても1〜2週間で黒い点が戻るなら、見えている場所以外に水が残っています。

1か所目はゴムパッキンの内部です。

表面が白くなるまで拭いても影のような黒さが抜けないときは、すでに素材に染みているので、拭き掃除では戻りません。

2か所目はサッシの下枠に開いている水抜き穴で、ここがホコリで詰まるとレールに水が溜まり続けます。

細い棒で貫通させると、水の溜まり方が変わります。

3か所目はカーテンと窓の間で、レースを閉めたままにしていると濡れた裾が乾かず、カーテン側にカビが出ます。

窓のまわりを全部やり直しても改善しない場合は、壁の内部で結露している可能性があり、市販グッズの範囲を超えます。

壁紙が浮く、押すと柔らかい、カビ臭が部屋全体に回るといった症状があるときは、専門業者に見てもらってください。

カビの多い部屋で咳やくしゃみ、目のかゆみが続くなら、自己判断で薬を使わず医療機関に相談してください。

来シーズン結露カビを繰り返さないためのグッズの選び方

窓ガラスの種類を先に確認する

断熱シートやフィルムには、網入りガラス・複層ガラス・真空ガラスに使えない製品があります。

熱がこもって熱割れを起こす恐れがあるためで、対応の可否は必ずパッケージの表示で確認してください。

表面がざらついた型板ガラスには凹凸ガラス用、つるりとした平滑ガラスには平滑ガラス用と、製品自体が分かれています。

貼り方と原状回復で選び分ける

賃貸なら、霧吹きの水で貼る水貼りタイプか、吸着式の吸水パネルが扱いやすいです。

粘着タイプは平滑ガラス向けで保持力がある反面、剥がすときに跡が残ることがあります。

貼る前の水滴と油分を拭き残すと冬の途中で剥がれてくるので、下準備の手順は結露防止シートの貼り時と剥がれにくい下準備で解説しています。

吸水タイプは交換時期を決めておく

サッシ下に貼る吸水テープは、吸った水を蒸発させながら使う消耗品で、黒ずんだら交換の合図です。

そのまま貼り続けると、テープ自体がカビの温床になります。

サイズと交換の目安は結露吸水テープとシートの違いで解説しています。

結露とカビに効果が薄い対処

結露防止スプレーだけでカビを止めようとするのは、期待と製品の役割がずれています。

アサヒペンの「結露の水だれ防止スプレー 防カビプラス」やプロスタッフの窓ガラス用は、水滴を細かくして水だれを防ぐことが主目的で、結露そのものを出なくする製品ではありません。

効果も永続せず塗り直しが前提になるため、垂れる水でカーテンや窓枠が濡れるのを抑えたい人向けです。

使い方と持続の目安は結露防止スプレーの効果と使い方で解説しています。

サッシ下に新聞紙やタオルを敷く方法も、朝に外して乾かすならよいのですが、濡れたまま一日置くとその場所の湿りが続いてカビを増やします。

窓を5分だけ開ける換気も、外気が乾いている晴れた日には有効な

一方、雨や雪の日は室内の水蒸気があまり減りません。

冷気だけが入ってガラスがさらに冷え、閉めた直後に結露が戻ることもあります。

カビ取り剤をスプレーしてすぐ拭き取る使い方も、液が流れ落ちて接触時間が足りず、根を張ったカビには届きません。

よくある質問

サッシのゴムパッキンの黒カビは完全に落とせますか

表面に付いた段階なら落とせますが、ゴムの内部まで入り込むと漂白しても影が残ります。

何度やっても薄くならない場合は、清掃ではなくパッキンの交換で対応してください。

落とせるかどうかは、乾いた状態で見て、黒さが点ではなく面としてにじんでいるかが判断の材料になります。

除湿機を窓際に置けば結露は止まりますか

室内の水蒸気が減るぶん水滴は出にくくなりますが、ガラスが冷えている条件は変わらないため、氷点下に近い朝は結露が残ることがあります。窓の断熱と組み合わせるのが現実的で、除湿機だけに任せると期待した変化が出にくいです。

結露のカビで体調が悪くなることはありますか

カビは、人によってくしゃみや咳、目のかゆみの原因になることがあります。

掃除をしても症状が続く、あるいは息苦しさがある場合は、自分で判断せず医療機関に相談してください。

作業中は窓を開け、マスクと手袋を着けてください。

まとめ

結露によるカビは、水が出ること自体ではなく、水が乾かない場所が家の中にあることで再発します。

朝いちばんの窓の見え方で、ガラスの冷えなのか、その部屋の水蒸気が多いのか、空気が動いていないのかを切り分けてから、拭き取り・水蒸気を減らす・冷える面を減らすの順に手を入れてください。

断熱シートを買う前にガラスの種類を確かめること、吸水タイプは黒ずんだら替えることの2点を守るだけでも、翌シーズンの黒い点はかなり減ります。

ぜひ本記事の切り分け表と原因別の手当てを参考に、自分の家でどこから直すかを決めてください。

あなたへのおすすめ