SHARE:

結露防止シートの選び方|吸水と断熱はどっちが効くか比較

結露防止シートの選び方|吸水と断熱はどっちが効くか比較

売り場の同じ棚に、霧吹きの水で貼るシート、粘着剤で貼るシート、窓の下に立てる吸水パネルが並んでいます。

「結露防止シート」はこれらをまとめた呼び名で、商品名としてはニトムズの「窓ガラス断熱シート」のように断熱をうたう表記が多く、パッケージの言葉だけでは中身の違いが分かりません。

選ぶときに最初に差が出るのは、貼る窓ガラスの表面が平らかどうかです。

平滑ガラス用と凹凸(型板)ガラス用は別製品として売られていて、模様のあるガラスに平滑用の粘着タイプを貼ると点でしか接地せず、じきに浮いてきます。

水貼り・粘着・吸着の3タイプのどれを選ぶかも、そのあとの話です。

本記事では、貼り方による違い・対応ガラスの確認・タイプ別の向き不向き・剥がすときの跡と保管を解説します。

すまいの四季 編集部

結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

結露防止シート選びで最初に決まるのは、ガラス表面が平らかどうか

窓ガラスは、表面がつるりとした平滑ガラスと、片面に細かい凹凸模様が入った型板ガラスに大きく分かれます。

型板ガラスは浴室や勝手口、トイレ、和室の窓によく使われていて、外から見えにくくするために模様が入っています。

判別は難しくありません。

室内側のガラス面を指の腹でなでて、ざらつきや波打ちを感じたら型板ガラスです。

ニトムズは平滑ガラス用の粘着断熱シートと、凹凸ガラス用の断熱シートを別の製品として展開しています。

分けてある理由は密着の仕方で、平滑用は面でぴったり付く前提の作り、凹凸用は模様の谷に空気が入っても保持できる作りになっています。

型板ガラスに平滑用を貼ると、山の部分にしか粘着剤が触れず、暖房で温まったタイミングで端から浮き始めます。

逆に平滑ガラスへ凹凸用を貼っても、使えないわけではありませんが選択肢を狭めているだけです。

この一点を先に確かめておくと、店頭やネットの商品ページで候補が半分以下に絞れます。パッケージには「平滑ガラス用」「凹凸ガラス用」と書かれているので、そこだけを見比べてください。

水貼り・粘着・吸着パネルの3タイプは、剥がすときの手間が違う

貼り方の方式は、剥がすときの手間と原状回復のしやすさをそのまま決めます。冬のあいだ貼りっぱなしにするのか、春に剥がして翌シーズンも使うのかで、選ぶものが変わります。

水貼りタイプ

ガラス面に霧吹きで水を吹き、シート裏の吸着面を押し当てて密着させる方式です。

ニトムズの「窓ガラス断熱シート クリア水貼り」がこの方式で、糊を使わないため剥がしやすく、貼り位置のやり直しも水を足せばききます。

同社はグリッド状の水貼りタイプについて、断熱に加えて結露を抑える効果をうたっています。

賃貸で粘着剤の跡を残したくない場合は、まずこの方式から探すと候補が早く見つかります。

粘着タイプ

裏面の粘着剤で固定する方式で、平滑ガラス用として売られています。

水貼りよりずれにくく、シーズン中に端がめくれる心配は少ない一方、剥がしたあとに粘着剤が残ることがあり、貼り直しもききにくいです。

長期間そのままにしておきたい持ち家の窓や、人の出入りで擦れやすい掃き出し窓には向きます。

吸着パネル・透明フィルム

ニトムズの結露吸水断熱パネルは、水を吸う層と冷気を遮る層を兼ねた厚みのある作りで、吸着式のため貼り直しができます。

窓の下側、サッシに水がたまる部分を受け止める使い方が中心です。

同社の窓ガラス透明断熱フィルムは、窓に貼って二重ガラス構造を作り、内部に入れたシリカゲルで層の中の結露を抑えるとしています。

気泡シート状の断熱シートは見た目が半透明になりますが、透明フィルムなら外の景色や採光を大きく損ないません。

タイプ別に見る結露防止シートの向き不向き

タイプ貼り方と剥がし方向いている人向かない人
水貼りシート霧吹きの水で密着。剥がすときも水を含ませれば外れる賃貸住まいで、毎シーズン貼り替えたい人出入りの多い掃き出し窓で、端のめくれを避けたい人
粘着シート(平滑ガラス用)粘着剤で固定。剥がすと跡が残ることがある持ち家で数シーズン貼りっぱなしにしたい人退去時の原状回復を求められる人
透明断熱フィルム窓に貼って二重ガラス構造を作る。内部にシリカゲル採光と景色を落としたくない人厚みのある気泡シートで十分と考える人
結露吸水断熱パネル吸着式で貼り直しができる。吸水層と断熱層を兼ねる窓の下のサッシに水がたまって困っている人窓の上部まで含めた全面の水滴を減らしたい人
凹凸ガラス用シート型板ガラスの模様面に対応した専用品浴室・勝手口・和室など模様入りの窓平滑ガラスだけの家(選択肢が狭まる)

表のうち、いちばん間違いが起きるのは吸水パネルの行です。

パネルは窓下に立てる寸法なので、窓全面の水滴を受け止める製品ではありません。

上部のガラスが濡れる窓では、断熱シートで温度差を減らす側の対策と組み合わせる形になります。

網入りガラスと複層ガラスは、貼れる結露防止シートが限られる

ガラスの種類によっては、断熱シートやフィルムを貼ると熱割れの恐れがあるため、メーカーが使用を認めていない場合があります。

対象になりやすいのは、ワイヤーが格子状に入った網入りガラス、2枚のガラスで空気層を挟んだ複層ガラス、真空ガラス、表面に金属膜のあるLow-E複層ガラスです。

パッケージや商品ページの注意書きに、使用できないガラスが必ず列挙されているので、買う前にその一覧と自宅の窓を照らし合わせてください。

自分の窓がどれなのかは、サッシの端から見たガラスの断面で判断できます。

断面が2枚に見えてあいだに空間があれば複層ガラス、1枚に見えて金網が透けていれば網入りガラスです。

分からないときは、賃貸なら管理会社に窓の仕様を聞くのが確実です。

なお複層ガラスの窓は、単板ガラスに比べて室内側の表面温度が下がりにくく、そもそも結露が出にくい構造です。貼っても変化を感じにくいという声があるのはそのためで、対応品であっても効果は家ごとに違うと考えてください。

よくある失敗は、窓の下半分だけ貼ること

吸水系と断熱系を取り違える

結露吸水テープや吸水パネルは、垂れてきた水滴を受け止めて乾かす製品で、水滴そのものを減らす働きはありません。

窓全面が曇るタイプの結露に対して下端の吸水材だけを足すと、貼った部分の上はびしょ濡れのまま残ります。

受け止める側と出にくくする側の使い分けは、結露吸水テープとシートの違いで解説しています。

スプレーで代替できると考える

アサヒペンの「結露の水だれ防止スプレー 防カビプラス」やプロスタッフの窓ガラス用スプレーは、水滴を小さく抑えて水だれを防ぐ製品です。

どちらも結露そのものを止める製品ではなく、効果は永続しないため定期的な塗り直しが前提になります。

サッシへの水だれだけを抑えたいのか、ガラス面の水滴を減らしたいのかで選ぶものが変わるので、結露防止スプレーの使い方と持続の目安と見比べて決めてください。

窓枠からの冷気を見落とす

シートを貼ってもサッシのアルミ枠や引き違い窓の召し合わせ部分は冷えたままで、そこに水滴が集まることがあります。枠側は隙間テープやカーテンで手当てする領域なので、窓の寒さ対策の使い分けもあわせて確認しておくと、シート選びの前に必要な対策が整理できます。

結露防止シートの必要量は、窓ガラスの実寸から出す

測るのはガラス面の縦と横で、サッシ枠の外寸ではありません。

水貼りタイプはガラスに水膜で密着させるため、枠にまたがって貼ると端が浮きます。

ガラス面より数ミリ小さく切るのが基本です。

引き違い窓なら左右のガラスを別々に測ってください。

シートは幅と長さのロールで売られているので、窓の横幅がロール幅を超える場合は継ぎ足しになります。

継ぎ目は少し重ねて貼ると隙間から冷気が入りにくく、切り口が波打つのも抑えられます。

大きめの窓を2〜3枚重ねでまかなう計算になると必要量が増えるので、買う前に窓ごとの合計面積を出しておくと無駄が出ません。

小さな窓や1シーズン限りの試し貼りであれば、100均で買える範囲の製品から始める手もあります。

どこまで使えるかは100均の結露対策の実力で解説しています。

賃貸で結露防止シートを剥がすときの跡と、翌シーズンの保管

剥がしやすさは方式で決まり、水貼りタイプは霧吹きで水を含ませると端から外れ、糊が残りません。

粘着タイプは平滑ガラス用でも粘着剤が残ることがあり、残った場合は無理に爪や金属でこじらず、中性洗剤を含ませた布で時間をかけてゆるめてください。

ガラス以外の部分、木枠やクロスにシートがかかっていると跡が残りやすいので、貼る段階でガラス面の内側に収めておくと後始末が楽になります。

翌シーズンも使うつもりなら、剥がしたシートは折らずにゆるく巻いて保管します。

折り目が付いた気泡シートは、次に貼ったときにそこだけ密着せず浮きます。

貼る前・剥がしたあとのガラスとサッシは、水分を拭き取ってから乾かしてください。

濡れたまま貼るとシートの裏側に水が残り、黒い汚れが出ることがあります。

冬のあいだも、朝の水滴をためこまないよう結露取りワイパーの選び方で解説している道具で水を落としておくと、シートの裏側まで湿った状態が続きにくくなります。

そもそもの発生量が多すぎる窓では、換気や室内の湿度側から見直したほうが早いので、窓の結露がひどい原因と改善の手順も確認してください。

よくある質問

結露防止シートを貼れば結露は出なくなりますか

出なくなるとは言えません。

断熱シートはガラス面の温度差を減らして水滴を出にくくする作りで、効き方は窓ガラスの種類・室内の湿度・外気温で変わります。

単板ガラスの窓では水滴が減ったというレビューが多い一方、複層ガラスの窓では変化を感じにくいという声もあります。

吸水パネルと断熱シートは、どちらを先に買えばよいですか

水滴の出る範囲で決めてください。

サッシの下だけに水がたまるなら吸水パネルで受け止めるほうが手間が少なく、ガラス全面が曇るなら断熱シートで温度差を減らす側から始めるほうが合います。

両方使う場合は、窓の下半分にパネル、上半分にシートという分け方になります。

貼ったままにしておくとカビが心配です

シートの裏に水が残った状態が続くと、ガラスやサッシに汚れが出ることがあります。

吸着式や水貼りタイプは貼り直しができるので、冬のあいだも数週間ごとに端をめくって水気を拭き、乾かしてから戻してください。

カビ取り剤を使う場合は、ガラス以外の部分に付かないよう注意します。

何シーズン使えますか

製品と保管の仕方で差が大きく、シーズン数は断定できません。

粘着タイプは剥がした時点で粘着力が落ちるため使い切りに近く、吸着タイプは表面の汚れが付くと吸着しにくくなります。

折り目や破れが出たら貼り替えの合図です。

まとめ

結露防止シートは、まず窓ガラスの表面が平らかどうかで候補が絞られ、次に水貼り・粘着・吸着のどれを選ぶかで剥がすときの手間が決まります。

網入りガラスや複層ガラスでは使えない製品があるため、対応ガラスの表記は買う前に必ず確認してください。

窓の下だけ濡れるのか全面が曇るのかによって、吸水する製品と断熱する製品のどちらを買うべきかも変わります。

ぜひ本記事のタイプ別比較表と対応ガラスの確認手順を参考に、自宅の窓の実寸を測ってから買うものを決めてください。

あなたへのおすすめ