すきま風対策のやり方|寒い部屋の風の入り口を探す方法

窓を閉めているのにカーテンの裾が小さく揺れたり、玄関ドアの前に立つと足首だけがひやりとしたりします。すきま風はガラスの真ん中からではなく、サッシの合わせ目・ドアの下端・窓枠と壁の取り合いといった数ミリの通り道から入ります。
そのため窓ガラスに断熱シートを貼っても、通り道が残っていれば冷たい流れは止まりません。
市販の隙間テープはスポンジ・EPDM(合成ゴム)のパッキン・モヘア(毛足のある起毛タイプ)の3タイプで、ニトムズの気密パッキンにはD型とV型という断面の違いもあり、埋める場所ごとに選ぶものが変わります。
本記事では、すきま風の出どころの切り分け方・場所別の塞ぎ方・貼っても寒さが引かないときに疑う点を解説します。

すまいの四季 編集部
結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
すきま風の入口は、窓ガラスよりも建具の合わせ目です
原因はひとつではありません。
同じ「窓際が寒い」という症状でも、空気が動いて入ってくるすきま風と、ガラス面が冷えて冷気が下に流れ落ちるコールドドラフトは別の現象で、手当ても変わります。
まずは風として入ってくる側の入口を、よくある順に挙げます。
引き違い窓の召し合わせと戸車まわり
2枚のガラス戸が重なる中央部分(召し合わせ)と、レールに接する下端は、動かす前提の作りなので完全には密着しません。
サッシに最初から入っているモヘアや気密材がへたると、ここが最初に風の通り道になります。
クレセント錠(引き違い窓の三日月型の鍵)をかけても隙間が残る窓は、この部分が劣化していることが多いです。
ドアの下端と枠の四隅
室内ドアや玄関ドアは、床とのあいだに数ミリから1センチほどの隙間を持たせて吊ってあります。
廊下側が冷えていると、この下端が足首の冷たさの正体になります。
枠側では、ちょうつがい側よりも錠のある側、それと上下の角が甘くなりやすい部分です。
窓枠と壁の取り合い・換気口・配管まわり
サッシ枠と壁のあいだ、エアコンの配管を通した穴、給気口のフィルターの目詰まりや位置ずれも入口になります。とくに古い給気口は、閉め切ったつもりでも羽根が完全に閉じないことがあります。
すきま風の出どころは、ティッシュ1枚で切り分けられます
手の甲を近づけて探す方法だと、ガラス面の冷えとすきま風を区別できません。
ティッシュを幅2〜3センチに細く裂いて垂らし、それが揺れるかどうかで見分けてください。
揺れれば空気が動いているすきま風、揺れずに手だけが冷たければガラスや壁からの冷えです。
線香の煙を使う方法も紹介されますが、火を扱うのでカーテンのそばでは避けてください。
| 疑う場所 | 確かめ方 | 当たりのサイン |
|---|---|---|
| 引き違い窓の中央 | ティッシュを召し合わせに沿って上から下へ移動させる | 特定の高さだけ大きく揺れる |
| サッシの下レール | レールの溝の上にティッシュを垂らす | 溝の端(戸車付近)で揺れる |
| ドアの下端 | 閉めた状態で床から1センチの位置に垂らす | 室内側へ吹き上がるように揺れる |
| 給気口・配管穴 | フィルターを外して開口部の手前に垂らす | 閉じた状態でも揺れが止まらない |
揺れた場所が2か所以上あるのは普通のことなので、いちばん大きく揺れた場所から手当てしてください。全部を同時に塞ぐと、どれが効いたのか分からなくなります。
場所別のすきま風対策は、隙間の幅と動きで決まります
引き違い窓の召し合わせとレール
毎日開け閉めする部分には、戸の動きを妨げないモヘアが向いています。
槌屋のすき間モヘアシールは密で弾力のある毛足が不均一な隙間を塞ぐ作りで、網戸用のNo.6095は幅6mm×高さ9.5mm×長さ2mという規格です。
窓を閉めたときに強く当たる面には、EPDMの気密パッキンも使えます。
ニトムズの気密パッキンはEPDMゴムを主成分とし、柔軟な発泡体で凹凸面になじみ、耐候性と止水性に優れるとしています。
断面がD型のものは浅く広い隙間、V型は挟み込むように塞ぐ場所に向きます。
素材ごとの向き不向きは隙間テープの選び方で解説しています。
ドアの下端
床とドアのあいだは、テープを厚く貼ると床を擦ってドアが動かなくなります。下端には、床に触れずに風だけを受け止めるドア下用の製品を使い、床材が畳やカーペットなら毛足を巻き込まないか閉めて確かめてください。
雨のかかる面と屋外側
玄関ドアの外側や、雨が入る窓の外周に室内用のスポンジテープを貼ると、水を吸って早くつぶれます。ニトムズには屋外用防水すきまテープのように防水と耐候をうたう製品があるので、外側に貼るときはそちらを選んでください。
すきま風対策をしても寒さが引かないときに疑うこと
テープを貼ってティッシュが揺れなくなったのに寒さが変わらない場合、原因は風ではなくガラス面の冷えです。
単板ガラスは室内の熱を外へ逃がすので、面の前の空気が冷えて床へ流れ落ちます。
この冷えに対しては空気の層を作る側の手当てが向いていて、窓ガラス断熱シートには霧吹きの水で貼る水貼りタイプと平滑ガラス用の粘着タイプ、凹凸(型板)ガラス用の専用品があります。
選び分けは窓用断熱シートの比較で解説しています。
建具そのものが原因のこともあります。
ドアや窓が斜めに当たる、鍵が固い、閉めたときに片側だけ隙間が広い場合は、戸車やちょうつがいの調整で直る範囲を超えていることがあり、サッシ屋や管理会社に見てもらったほうが確実です。
24時間換気のある住宅では、換気で室内が弱い負圧になるため、どこかしらから空気が入ってくるのは設計どおりの動きになります。
窓まわりを丸ごと見直す順番は窓の寒さ対策のまとめで解説しています。
来シーズンも使えるものを選ぶ条件
貼ってワンシーズンでボロボロになるかどうかは、素材と場所の組み合わせでほぼ決まります。
日が強く当たる南面や雨がかかる外側は、スポンジよりEPDMや屋外用の製品のほうが長持ちします。
貼る前に、隙間の幅と深さを定規で測ってください。
太すぎるテープは窓やドアが閉まらなくなり、無理に閉めると反対側に新しい隙間が生まれます。
賃貸では剥がし跡も選ぶ条件に入ります。
粘着の強い製品をアルミサッシの塗装面に長期間貼ると、糊が残って拭き取りに時間がかかります。
吸着式で貼り直せるタイプ、たとえば結露吸水断熱パネルのように窓の下部へ立てて使うものなら、原状回復の心配は小さくなります。
やっても効果が薄いすきま風の対処
厚手のカーテンを吊るだけでは、風の入口は塞がりません。
床まで届く長さにすれば冷気が室内へ流れ込む量は減りますが、サッシの合わせ目から入る空気そのものは動き続けます。
カーテンでどこまで変わるかは断熱カーテンの効果と選び方で解説しています。
窓ガラスに断熱シートだけを貼るのも、すきま風には対応していません。
シートはガラス面の温度差に働くもので、召し合わせやレールの通り道は残ります。
ティッシュが揺れた窓では、テープとシートを組み合わせてください。
貼る前の下準備は窓用断熱シートの貼り方で解説しています。
結露防止スプレーも、すきま風には関係がありません。
アサヒペンやプロスタッフの製品は水滴を細かく抑えて水だれを防ぐもので、空気の流れを止める働きはなく、塗り直しが前提の製品です。
給気口をテープやビニールで完全に密閉するのも避けてください。
ガスや石油の燃焼機器がある部屋では給気が足りなくなり、湿気がこもって結露やカビも増えます。
よくある質問
賃貸のサッシに隙間テープを貼っても大丈夫ですか
貼れる製品は多いものの、粘着の強さで剥がし跡の残り方が変わります。
退去時のことを考えるなら、モヘアや気密パッキンでも粘着力が控えめなものを選び、貼る前に目立たない場所で試してください。
すでに劣化したサッシの気密材が原因の場合は、交換を管理会社に相談する選択肢もあります。
隙間テープを貼ったら窓が閉まりにくくなりました
厚みが隙間の実寸に対して大きいです。
無理に閉めるとテープがよじれ、鍵のかかりも悔しくなります。
いったん剥がして幅と厚みを測り直し、一段薄い製品か、つぶれ幅の大きいV型のパッキンに替えてください。
すきま風のある部屋でカビ臭さと咳が続いています
空気が動く部分は結露も出やすく、窓枠のゴムやカーテンの裾にカビが生えることがあります。
見えるカビは拭き取り、換気を保ったうえで、咳や息苦しさなど体調の変化が続く場合は医療機関に相談してください。
結露そのものの手当ては結露対策の選び方で解説しています。
まとめ
すきま風の入口はガラスではなく建具の合わせ目にあり、ティッシュを垂らして揺れる場所を1か所ずつ確かめるのが、遠回りしない進め方です。
動かす部分にはモヘア、強く当たる面にはEPDMのパッキン、雨のかかる外側には屋外用というように、場所で素材を選び分けてください。
テープを貼っても寒さが変わらないなら、原因は風ではなくガラス面の冷えか、建具の歪みのほうにあります。
ぜひ本記事の切り分けの表と場所別の塞ぎ方を参考に、自分の家のどこから入っているのかを先に確かめてから買いに行ってください。




