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玄関ドアの隙間風対策|ドア下と戸当たりのテープの選び方

玄関ドアの隙間風対策|ドア下と戸当たりのテープの選び方

玄関に立つと足元だけひんやりして、たたきに外の砂やほこりが薄く溜まっています。金属の玄関ドアは外気に直接面しているので、閉めた状態でも枠との当たり面に細い隙間が残ることがあります。

ここを塞ぐのに向くのは、EPDM(合成ゴムの一種)を主成分にしたD型・V型の気密パッキンです。

窓のサッシ用に売られているスポンジタイプを同じ感覚で貼ると、1日に何度も開け閉めするうちに潰れてしまったり、厚みが出すぎてラッチがかからなくなったりします。

本記事では、玄関ドアで冷気が入る場所・選ぶべき隙間テープの仕様・避けたい仕様・賃貸での貼り方を解説します。

すまいの四季 編集部

結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

玄関ドアの冷気は、戸当たり面と下端の2か所から入ります

玄関ドアは丁番とラッチで枠に固定されているだけで、枠にぴたりと溶接されているわけではありません。

閉まった状態でドアと枠が触れる面(戸当たり面)には気密材が付いていることが多いのですが、これが経年で硬くなったり潰れたりすると、押し当てても隙間が残ります。

手をかざして冷たさを感じるのは、たいていこの面の上枠側と鍵側です。

もうひとつが下端、つまりたたきとドアの間です。

ここはドアが床に擦らないように最初から隙間が設けられていて、風の通り道としてはいちばん大きくなります。

玄関で靴を脱ぐときに足首が冷えるのは、この下端から入った外気が床を這って室内へ流れているためです。

暖房を使うほど玄関から吸い込む

リビングで暖房を使うと暖まった空気が上へ抜け、その分だけ低い場所から外気が入ってきます。

玄関は建物の中でもいちばん外気に近い開口部なので、暖房を強くするほど玄関からの流入が増える形になります。

どの面から入っているのかを先に確かめたい場合は、すきま風の入り口を探す方法で解説している、ティッシュを垂らして動きを見る確認のしかたが玄関でもそのまま使えます。

玄関ドアの隙間テープはEPDMのゴム系パッキンが基本

市販の隙間テープはスポンジ・ゴム系パッキン・モヘア(毛足のある起毛タイプ)の3タイプが中心ですが、玄関ドアの戸当たり面に向くのはゴム系パッキンです。

ニトムズはドア・窓用気密パッキンについて、EPDMゴムを主成分としていて耐候性・耐熱性・耐久性に優れ、柔軟な発泡体なので凹凸面になじみ止水性にも優れるとしています。

毎日の開閉で押し潰される場所と、雨と日射を受ける場所という玄関ドアの条件に、この性質が噛み合います。

断面形状はD型とV型などがあり、埋めたい隙間の幅と深さで使い分けます。

D型はかまぼこ状の断面で、ある程度の幅がある隙間を面で押さえる形、V型は折り返した断面がバネのように開いて、狭い隙間や深さのある溝に入れる形です。

戸当たり面に指が入るほどの空きがあるならD型、紙一枚が抜ける程度の薄い隙間ならV型から検討してください。

貼る面が屋外側で雨がかかるなら、屋外用をうたう製品を選びます。

ニトムズには屋外用防水すきまテープがあり、雨がかかる場所を想定した防水・耐候性を製品の特長として挙げています。

なお引き戸や網戸に使うモヘアは、槌屋の製品でも網戸・引き戸のすき間向けとして案内されているもので、玄関の開き戸に使えるかは製品ごとの表示を確認してください。

3タイプそれぞれの性格はスポンジ・モヘア・ゴムの使い分けで解説しています。

玄関ドアで裏目に出る隙間テープの仕様

厚すぎるパッキンは鍵とラッチに影響する

隙間が気になると厚いものを選びたくなりますが、玄関ドアでは大は小を兼ねません。

戸当たり面のパッキンが厚すぎるとドアが枠まで入り切らず、ラッチが受け金具に届かなくなります。

押し込めば閉まるものの、デッドボルト(鍵の角棒)が回りにくくなったり、施錠に体重をかける状態になったりします。

防犯にも関わる部分なので、貼ったあとは必ず何度か施錠と解錠を試してください。

屋内用スポンジを屋外側に貼らない

サッシ用の柔らかいスポンジテープは、雨と紫外線を受ける屋外側では表面が崩れやすく、粘着剤も日射で硬化します。

硬化した粘着剤は剥がすときにベタつきだけが残り、原状回復の手間が増えます。

屋外側に貼るなら屋外用、屋内側で済ませられるなら屋内側という切り分けが現実的でしょう。

下端に厚いテープを貼ると擦れて剥がれる

下端の隙間を厚いパッキンで埋めると、開閉のたびにたたきと擦れ合って端からめくれてきます。

めくれた部分に砂が入り込むと、今度はドアの動きが重くなります。

下端はドア下用として売られている製品を選び、ドアの動きを妨げない高さのものを使ってください。

貼る前に測るのは隙間の幅と深さ、それと当たり方

ドアを閉めた状態で、戸当たり面にコピー用紙を差し込んでみてください。

スッと入って抜けるなら隙間があり、噛んで抜けないならその位置は密着しています。

鍵側・丁番側・上枠と分けて試すと、どこが空いているかが分かります。

丁番側は構造上あまり動かないので、空いているのは鍵側と上枠という結果が多くなります。

幅が分かったら深さも見ます。

枠の気密材が入る溝が残っている場合は、その溝の深さより厚いパッキンを押し込むと反発でドアが押し戻されます。

溝の中に収まる高さか、溝の縁より少し出る高さかで、D型とV型のどちらを選ぶかが変わります。

あわせて確認したいのが、郵便受けのフタとドアクローザーです。

ドアに郵便受けが付いているタイプでは、投入口のフタの立て付けが緩んで冷気が入っていることがあります。

ドアクローザーは閉まる速度を調整するもので、速度が速すぎるとパッキンに毎回強い衝撃がかかって潰れが早くなります。

貼る前に、閉まりきる手前でゆっくりになっているかを見ておきましょう。

隙間テープを貼るタイミングと、シーズン中の張り替え

作業は寒波が来る前の、天気のいい日中に済ませるのが無理がありません。

粘着剤は貼る面が汚れていたり冷えていたりすると付きが悪くなるので、戸当たり面のほこりと砂を拭き取り、日の当たる暖かい時間帯に貼ってください。

玄関ドアの枠には外から来た砂と油分が溜まっているため、乾いた布だけで拭き終えず、アルコールを含ませた布で一度なでてから貼ると密着が安定します。

売り場の事情も考えておく必要があります。

隙間テープや断熱シートは寒波や大雪の直前に売り場から減りやすい商品で、必要な幅と厚みが残っていないことがあります。

サイズを測ってから落ち着いて選びたいなら、寒くなる前に買っておくほうが選択肢が広いです。

張り替えの目安は、窓のサッシと同じには考えられません。

玄関ドアは1日に何度も開閉して毎回パッキンが押し潰されるため、シーズン中に潰れて反発が弱くなることがあります。

閉めたときの手応えが軽くなってきたら、コピー用紙をもう一度差し込んで確かめてください。

紙が抜けるようになっていたら、その区間だけ張り替えれば足ります。

賃貸の玄関ドアに隙間テープを貼るときの原状回復

賃貸や分譲マンションでは、玄関ドア本体と枠の屋外側が共用部分として扱われることがあります。

屋外側に貼ってよいか判断がつかない場合は、管理会社や管理規約を先に確認してください。

屋内側の枠だけで塞げるなら、そちらのほうがあとの揉め事が少なくなります。

剥がし跡を残さないためには、貼る範囲を必要な区間だけに絞ることが効果的です。

空いているのが鍵側と上枠なら、丁番側まで一周させる必要はありません。

粘着が残ってしまった場合は、シールはがしを布に取って少し置いてから拭きます。

ドアの塗装面に直接スプレーすると塗装を傷めることがあるため、布に含ませてから当ててください。

玄関ドアを塞いでも、廊下や居室の底冷えが残ることは珍しくありません。

冷気は玄関から入るだけでなく窓からも下りてくるので、窓の寒さ対策の使い分けとあわせて、どこから手を付けるかを決めるほうが効率的です。

玄関と廊下の境に間仕切りを足す方法を検討するなら、断熱カーテンの選び方とライナーとの違いで解説している丈と生地の考え方が参考になります。

よくある質問

玄関ドアの下の隙間も隙間テープで塞げますか

戸当たり面と同じ感覚では塞げません。

下端はドアがたたきに擦らないよう意図的に空けてある部分で、厚いパッキンを貼るとめくれるか、ドアの動きが重くなります。

下端はドア下向けとして売られている製品を選び、対応する隙間の高さが表示されているかを確認してください。

ドア本体と枠、どちらに貼りますか

基本は枠の戸当たり面です。

ドア本体の縁に貼ると、閉まるときに横方向の力を受け続けるので端からずれやすくなります。

枠側に貼れば、ドアが正面から押し当たる形になって力が逃げにくくなります。

貼ったら鍵がかかりにくくなりました

パッキンが厚すぎてドアが枠まで入り切っていない状態です。

無理に施錠を続けると鍵の機構に負担がかかるので、いったん剥がして、一段薄い厚みか、V型のように押されて潰れる形状に替えてください。

鍵側だけを薄いものにして、上枠は厚いままにするという組み合わせでも構いません。

隙間テープを貼れば結露も止まりますか

玄関ドアの結露は、外気で冷えた金属面に室内の湿気が触れて起きるもので、隙間を塞いだだけでは止まりません。

すきま風は減っても、ドア面の温度は大きく変わらないためです。

ドアや窓の結露をどう分けて考えるかは、窓・壁・原因別の結露対策で解説しています。

玄関の冷気で廊下の床まで冷たくなります

下端から入った外気は床面を這って進むので、玄関を塞いだあとも床そのものの冷たさは残ります。足元の冷えが気になるなら、床の底冷え対策の敷き方で解説している敷き込みの方法とあわせて考えてください。

まとめ

玄関ドアで冷気が入るのは戸当たり面と下端で、戸当たり面にはEPDM主成分のD型・V型といったゴム系パッキン、下端にはドア下向けの製品という分け方になります。

厚みを盛るほど効くわけではなく、ラッチと鍵がこれまでどおり動くことが上限です。

屋外側に貼るなら屋外用をうたう製品を選び、賃貸なら屋内側で済ませられないかを先に検討してください。

ぜひ本記事のコピー用紙での隙間の測り方と、避けたい仕様の3点を参考に、自宅の玄関ドアのどの面から手を付けるかを決めてください。

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