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停電対策グッズの備え方|ポータブル電源とランタンの選び方

停電対策グッズの備え方|ポータブル電源とランタンの選び方

停電対策グッズの棚には、LEDランタンとモバイルバッテリーとカセットガスコンロが一緒に並んでいます。どれも必要そうに見えますが、買う順番を取り違えると、停電した夜に「明かりはあるのにスマホの電池が切れる」という状態になります。

選び分けの基準になるのは、そのグッズが何ワットの機器を何時間動かせるかという1点です。

モバイルバッテリーはmAh、ポータブル電源はWhで容量を書くため、数字をそのまま並べても比べられません。

10000mAhのバッテリーは電圧3.7V換算で約37Whなので、消費電力が1000Wを超える電気ケトルやドライヤーはまず動きません。

本記事では、明かり・電源・熱という3用途での選び分け、mAhとWhの読み替え、停電対策グッズでよくある買い間違いを解説します。

すまいの四季 編集部

結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

停電対策グッズで最初に決めるのは、明かりか電源か

夜間に停電すると足元が見えなくなるので、真っ先に要るのは明かりです。

ただし明かりだけで足りるのは、数時間で復旧する落雷や短時間の事故停電までです。

台風や地震のあとで復旧が翌日以降になると、優先順位はスマホの充電と情報収集へ移り、さらに長引けば湯を沸かす手段が問題になります。

想定する停電の長さで買うものが変わる

数時間の停電しか想定しないなら、乾電池式のライトが数個あれば用は足ります。

一方で1日から数日を想定するなら、コンセントに差す機器を動かせるポータブル電源か、電気を使わない熱源のどちらか、あるいは両方が必要になります。

自分の地域でどれくらいの停電が起きてきたかは、台風や大雪のときの復旧までの時間を思い出すと見当がつきます。

判断がつかないときは、まず一晩を乗り切る装備を固めてから容量の大きいものを足すほうが、使わない機器を抱えずに済みます。

集合住宅と戸建てで、足りなくなるものが違う

マンションの中高層階では、停電でエレベーターが止まり、給水ポンプ方式の建物では蛇口から水が出なくなることがあります。

この場合は電源よりも、飲料水と、階段を上り下りするときに両手が空くヘッドライトのほうが先に必要になります。

戸建てでオール電化なら、電気が止まった時点で調理も給湯も止まるため、カセットガス機器の優先度が上がります。

台風シーズンに停電と浸水と窓の破損が重なる備え全体は、家の台風対策まとめで解説しています。

明かりは懐中電灯・LEDランタン・ヘッドライトで役割が違う

同じ「ライト」でも光の広がり方が違い、代用しにくいものがあります。

懐中電灯は一方向を遠くまで照らす作りなので、屋外やブレーカーの確認には向きますが、テーブルに置いて部屋を明るくする使い方には向きません。

LEDランタンは全方向へ光を回すため、1台で部屋の生活空間をまかなえます。

ヘッドライトは両手が空くので、階段の移動や配線の確認、赤ちゃんのおむつ替えのような作業と相性がよいです。

選ぶときは電池の規格をそろえてください。

単1・単2・単3・単4がばらばらだと、いざ使うときに合う電池だけ在庫が切れます。

乾電池式で統一しておけば、足りなくなっても買い足しが利きます。

ろうそくは倒れたときの火災と、就寝中に気づけない危険があるため、停電中の主な明かりとしては勧めません。

停電の長さで、乾電池・モバイルバッテリー・ポータブル電源を選び分ける

mAhとWhは掛け算で読み替える

容量の単位は、モバイルバッテリーがmAh(ミリアンペアアワー)、ポータブル電源がWh(ワットアワー)で書かれるのが一般的です。

Whは「消費電力(W)×使う時間(h)」なので、100Wの機器を2時間動かすには200Wh以上が必要という見当が立ちます。

mAhをWhに直すには、mAh÷1000×電圧(V)で計算します。

リチウムイオンのセル電圧3.7Vで計算すると、20000mAhのモバイルバッテリーは約74Whです。

スマホを何回充電できるかは変換の損失で変わるため、公称値どおりにはなりません。

容量よりも定格出力で使える家電が決まる

ポータブル電源でつまずきやすいのは、容量(Wh)が大きくても定格出力(W)が足りずに家電が動かないという点です。

容量は走れる距離、定格出力は坂を登る力にあたります。

電気毛布や扇風機、ノートパソコンの充電は小さな出力でも動きますが、電子レンジやドライヤー、こたつは定格出力の大きい機種でないと保護回路が働いて止まります。

あわせて出力波形の表記も見てください。

正弦波と書かれていない機種では、モーターや精密機器がうまく動かない場合があります。

タイプ別の早見表と、向いていない人

用途とグッズの対応をまとめます。1つで全部をまかなえるものは無いので、明かり・電源・熱・情報のうち自分に足りない列を埋める使い方をしてください。

タイプできること向いている人
乾電池式のLEDランタン・懐中電灯明かりの確保。電池を足せば使用時間の上限がない一晩を乗り切る最低限をまず固めたい人、置き場所が限られる賃貸
モバイルバッテリー(USB出力のみ)スマホ・小型ライト・USB扇風機の充電普段の持ち歩きと兼用したい人、収納に余裕がない人
ポータブル電源(AC出力つき)コンセントに差す家電の駆動。容量と定格出力で可否が変わる数日の停電を想定する戸建て、在宅勤務や小さな子どもがいる家
カセットガスのコンロ・ストーブ湯を沸かす、暖をとる調理と給湯を電気にまとめているオール電化の家
乾電池式・手回しのラジオ地域単位の停電情報や気象情報の受信スマホの電池を情報収集で減らしたくない人

ポータブル電源が向かないのは、収納と持ち運びに無理がある場合です。

容量の大きい機種は重量があり、階段でしか上がれない住戸では避難時に持ち出せません。

手回し発電のライトやラジオも、非常時に長時間まわし続ける前提の道具ではないため、これ1つに明かりを任せる使い方には向きません。

停電対策で失敗しやすい買い方

買ったまま満充電で放置する

モバイルバッテリーとポータブル電源は自然放電するので、買った日に満充電にしてしまい込むと、数年後の停電で残量がほとんど無いことがあります。

半年に一度は残量を確認して充電し直してください。

高温も劣化の原因になるため、夏の車内や直射日光が当たる窓際に置いたままにしないほうがよいです。

ケーブルとガス缶の数を数えていない

本体だけ用意して、USB-CとLightningのケーブルが家族の台数分そろっていない例は多いです。

カセットガスも同様で、コンロ本体は1台でも、缶が1本しかなければ数回の調理で終わります。

何日ぶんを備えるのかを決めてから本数を買い足してください。

なお、飛来物で窓が割れると停電と暗さに加えてガラス片の危険が重なります。

窓側の備えは飛散防止フィルムと養生テープの貼り方で解説しています。

買う前に、停電中に動かしたい家電の消費電力を確かめる

ポータブル電源の必要容量は、動かしたい家電の消費電力から逆算します。

消費電力は本体裏や側面の銘板(めいばん)と呼ばれる表示ラベル、または取扱説明書に「◯◯W」の形で書かれています。

この数値に使いたい時間を掛ければ、必要なWhの見当がつきます。

扇風機や電気毛布、スマホの充電のように小さい消費電力の機器を組み合わせる想定なら、必要な容量はぐっと下がります。

冷蔵庫については、停電中は扉を開けないほうが庫内温度を保てるため、まず電源につなぐ対象として考えなくてよい場合があります。

夏の停電でエアコンが止まったときは、電気を使わない日射のさえぎり方も併せて用意しておくと、扇風機に回す電力を減らせます。

窓側からの熱を抑える方法はシェード・すだれ・フィルムの使い分けで解説しています。

停電対策グッズは保管場所と点検で差が出る

暗闇の中で取り出せない場所にしまってあるライトは、持っていないのとほぼ同じです。

寝室の枕元と玄関に1つずつ、残りを収納にまとめるという分散のしかたが現実的です。

乾電池を入れっぱなしにすると液漏れで機器側の端子が傷むので、使う予定のない機器からは電池を抜き、電池は別の袋でまとめて保管してください。

点検は年2回で足ります。

台風シーズンの前と、寒波が来る前に、点灯するか、残量があるか、ガス缶の使用期限が来ていないかを見ます。

浸水の恐れがある1階や地下に電源類を置くなら、床直置きを避けて棚の上段へ移してください。

水が入ってくる側の備えは、家庭用の止水板と簡易タイプの水位目安と土のうの積み方と吸水タイプの使い分けで解説しています。

よくある質問

モバイルバッテリーとポータブル電源はどちらを先に買うべきですか

スマホの充電と明かりだけで足りる見込みなら、モバイルバッテリーと乾電池式ライトを先にそろえてください。

ポータブル電源が要るのは、電気毛布や扇風機、ノートパソコンのようにコンセントに差す機器を動かしたい場合です。

先にモバイルバッテリーを使ってみると、自分の家で何が足りないかが分かるので、買い増しの判断もしやすくなります。

カセットガスコンロは部屋の中で使っていいですか

製品ごとに屋内使用の可否と換気の条件が決まっているため、取扱説明書と本体の表示に従ってください。

屋内で使える機種でも換気は必要で、締め切った部屋での使用は認められていません。

ガス缶をコンロの近くや暖房の前に置くと危険なので、熱源から離して保管してください。

発電機を買えば停電中も普段どおり過ごせますか

エンジン式の発電機は排気に一酸化炭素を含むため、屋内・ガレージ・玄関前のような半屋外では使えません。

屋外で十分な距離を取れる敷地と、燃料の保管場所が前提になります。

住宅密集地では騒音と排気の向きも問題になるので、集合住宅や狭小地ではポータブル電源のほうが現実的です。

停電したらブレーカーは切ったほうがいいですか

家を離れて避難するときや、水に浸かった家電があるときは、復電した瞬間の発熱による火災を避けるため、ブレーカーを切ってから出てください。

在宅のままなら、電気ストーブやアイロンのように熱を出す家電のプラグを抜いておくだけでも違います。

復旧後は、においや変色がないか確かめてから使い始めてください。

在宅で医療機器を使っている場合はどうすればいいですか

在宅酸素や人工呼吸器のような機器を使っている場合は、市販のポータブル電源で代替できるかを自己判断しないでください。

機器のメーカーや主治医、電力会社にあらかじめ相談し、停電時の手順を決めておく必要があります。

体調に関わる不安がある場合は医療機関に相談してください。

まとめ

停電対策グッズは、明かり・電源・熱・情報のどれが自分の家で欠けているかを先に決めると、選ぶものが絞れます。

容量の数字だけを見比べても比較にならず、mAhとWhの読み替えと、定格出力(W)で動く家電が決まるという2点を押さえておけば、買ってから「動かない」と気づく失敗を避けられます。

集合住宅か戸建てか、オール電化かどうかで足りなくなるものも変わります。

ぜひ本記事のタイプ別早見表と消費電力の逆算のしかたを参考に、自分の住まいで足りていない列から買いそろえてください。

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