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台風の窓ガラス対策|飛散防止フィルムと養生テープの貼り方

台風の窓ガラス対策|飛散防止フィルムと養生テープの貼り方

台風接近のニュースが流れると、窓の内側に養生テープを×の形に貼る家を見かけます。

飛散防止フィルムはそれとは別の考え方で、ガラス一面を透明な樹脂シートで覆い、割れたときの破片をシートにつなぎとめておく作りです。

貼る作業自体は、ガラスの掃除・フィルムのカット・霧吹きとスキージーでの水貼りという3段階で進みます。

難所は最後の水貼りではなく最初の掃除で、砂粒や指紋が1つ残ると、そこから気泡とシワが広がって貼り直しになります。

もうひとつ、貼る前に必ず確かめてほしいのがガラスの種類です。

網入りガラスや複層ガラスには使えない製品があり、対応外のまま貼ると熱割れの恐れがあります。

本記事では、貼る手順・熱割れを避けるためのガラスの見分け方・気泡や端の浮きが出たときの直し方・貼り替えの目安を解説します。

すまいの四季 編集部

結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

飛散防止フィルムの貼り方は、掃除・カット・水貼りの3段階

市販の飛散防止フィルムは、粘着剤の付いた面を水で滑らせながら位置を合わせて貼るタイプが中心です。

水が潤滑剤とクッションの両方を兼ねるので、水を惜しむと位置直しができなくなり、ゴミもかみ込みます。

作業は晴れて風のない日の日中に、直射日光が当たらない時間帯を選んでください。

ガラスを洗って砂粒と油分を落とす

中性洗剤を数滴入れた水をガラス全面に噴き、スポンジで洗ってからスキージーで水を切ります。

サッシの溝とガラスの下端は砂が溜まりやすく、ここを残すと貼っている途中で砂が指に付いてフィルム面へ回るため、雑巾で溝まで拭き取ってください。

シールの糊や塗料の跡はスクレーパーで削ぎ落としますが、ガラスに対して寝かせて当てないと傷が付きます。

実寸より少し大きく切る

ガラスの見えている部分(ガラス面)の縦横を測り、上下左右にそれぞれ数ミリの余りを付けてカットします。

ぴったりに切ると位置合わせの余地がなくなり、逆に大きすぎるとサッシに乗り上げて端が浮きます。

フィルムは離型フィルム(貼る面を保護している透明シート)が付いた状態で切り、切り口は指で触らないでください。

中央から外へ向かって水を抜く

ガラスに水をたっぷり噴き、離型フィルムを剥がしながら粘着面にも水を噴いてから、ガラスへ乗せます。

位置を決めたら、スキージーを中央に当てて上下左右へ放射状に水を送り出し、最後に余りをカッターと金属定規で切り落とします。

端に残った水はタオルで押さえて吸わせ、乾くまでの数日から2週間ほどは小さな気泡や白い濁りが残ることがあるので、製品の説明書に書かれた乾燥期間の目安を確認してください。

網入りガラスと複層ガラスは、飛散防止フィルムで熱割れすることがあります

フィルムを貼るとガラスが吸収した熱が逃げにくくなり、ガラス面の温度差が広がります。

この温度差に耐えられないと、ガラスが自分の内部応力で割れます。

これが熱割れで、網入りガラス(中にワイヤーが入った防火用のガラス)は針金とガラスの膨張差があるためとくに起きやすく、複層ガラスや熱線吸収・熱線反射ガラス、Low-E複層ガラス(金属膜で熱を反射する複層ガラス)も対応外とされる製品が多いです。

ガラスの種類見分け方フィルムを貼るときの扱い
単板の透明ガラス厚み数ミリの1枚。端から見ると層がない対応品が最も多い
型板ガラス片面に細かい凹凸があり、すりガラス状に見える凹凸面は密着しにくい。平らな面に貼るか凹凸対応品を選ぶ
網入り・線入りガラス格子状または縦線のワイヤーが見える熱割れの恐れ。対応と明記された製品のみ
複層ガラス端の金属スペーサーで2枚に分かれて見える非対応が多い。表示を確認

判断がつかないときは、サッシの隅に貼られたガラスの表示シールを見るか、窓の発注時の書類を確認してください。

遮熱や日射カットをうたうフィルムは、飛散防止よりガラスの温度上昇に関わるため、熱割れの条件がさらに厳しくなります。

夏の日射をあわせて抑えたい場合は、フィルム以外の手も含めて比べたほうが失敗が少なく、窓の暑さ対策の使い分けでシェードやすだれとの違いを解説しています。

気泡・シワ・端の浮きは、原因ごとに直し方が変わります

大きな気泡が消えない

貼った直後の気泡は、中身が水か空気かで対応が分かれます。

水なら乾燥とともに小さくなっていきますが、空気はスキージーで押し出さないと残ります。

貼って数分以内であれば、端を少しめくって水を噴き入れ、もう一度中央から外へ水を送ってください。

時間が経って粘着が落ち着いた後に強く押すと、フィルムが伸びてシワになります。

端が浮いて水が入る

端の浮きは、切り口をサッシのゴムに重ねてしまったか、端の水を抜き切っていないかのどちらかがほとんどです。

ゴムやパテに乗った部分はカッターで切り直し、浮いた部分にはタオルを当ててスキージーで水を押し出します。

浮きを放置すると、その隙間からほこりが入って白く筋が残ります。

ゴミをかみ込んだ

砂粒や髪の毛は、乾いてから取ることはできません。

気づいた時点でその部分までフィルムをめくり、水で洗い流してから貼り直してください。

粘着面を指でつまむと指紋が写るので、めくるときは端だけを持ちます。

白く濁ったまま数日経った

乾燥の途中は水分が抜けきらず、うっすら白く見えることがあります。

日当たりの悪い北側の窓や気温の低い時期は乾きが遅くなるので、2週間ほどは様子を見てください。

それを過ぎても濁りが変わらない場合は、掃除で残った洗剤の膜や汚れが原因になっていることがあります。

道具は霧吹きとスキージー、カッターの3つが要になります

用意する道具は多くありません。

霧吹きは、洗剤を数滴入れた水を細かい霧で広く噴けるものを選んでください。

園芸用の蓄圧式は連続で噴けるので、大きな窓ほど作業が楽になります。

  • スキージー(ゴムのヘラ)… 必須。水を押し出す道具で、代用するならタオルを巻いた定規やプラスチックの下敷きを使いますが、角が立っているとフィルムに傷が付きます
  • カッターと金属定規… 余りを切り落とすために必須。プラスチック定規は刃が食い込んで直線が出ません
  • タオル2〜3枚… 端の水を吸わせる用と、床やサッシを拭く用を分けます
  • メジャー、中性洗剤、スクレーパー… スクレーパーは糊跡や固着した汚れがなければ省けます

刃はこまめに折って新しい面を使ってください。切れない刃で引くとフィルムが伸び、切り口が波打って端の浮きにつながります。

飛散防止フィルムの貼り替えは、端の浮きと黄ばみで判断します

耐用年数はフィルムの種類や窓の向きで大きく変わり、メーカーの表記も製品ごとに違うため、年数だけで決めることはできません。

実際に見るのは、四隅の浮き・フィルム全体の黄ばみ・引っかいたときに表面が粉を吹くような劣化の3点です。

紫外線を受け続ける南面と西面の窓は、北面より早く傷みます。

点検の時期は、台風が近づく前ではなく、そのひと月ほど前に済ませておくほうが安心です。

強風の予報が出てからでは、掃除から乾燥までの時間が取れず、貼って間もないフィルムは端から風で水が入ることもあります。

窓まわりをまとめて見直すなら、家の台風対策まとめで雨戸やシャッターとの優先順位を解説しています。

フィルムは割れたガラスの破片を保持する役割に留まり、ガラスが割れることそのものを止める製品ではありません。

飛来物を減らす対策と組み合わせてください。

ベランダの物干し竿や植木鉢が風で動いて窓に当たる事故は多く、ベランダの飛ばされやすい物と室内退避の基準で片付ける順番を解説しています。

賃貸では、飛散防止フィルムの剥がし跡が原状回復の対象になります

窓ガラスは部屋の設備にあたるため、剥がしたときに糊が残ったり、ガラスに傷を付けたりすると、退去時の負担になることがあります。

貼る前に管理会社へ確認し、可能であれば剥がしやすさを明記した製品を選んでください。

地震対策として貼る場合でも、確認を取ってからのほうが後々もめません。

剥がすときは、端をゆっくりめくりながら、めくった部分に洗剤入りの水を噴いて粘着を緩めます。

一気に引くと表面のフィルムだけが剥がれ、粘着層がガラスに残って作業が倍になります。

残った糊は洗剤水でしばらく湿布してから、プラスチック製のヘラでこすり取ってください。

ガラス以外の樹脂部分に有機溶剤を使うと変色することがあります。

よくある質問

窓の外側に貼ってもいいですか

屋外用と明記されていない製品は、室内側のガラスに貼る前提で作られています。

外に貼ると雨と紫外線で劣化が早まり、端から剥がれてきます。

飛散防止の目的でも、内側から貼ってください。

養生テープを×に貼るのと、どちらが有効ですか

テープを×の形に貼る方法はガラスの面のほとんどが露出したままで、破片の飛散を抑える範囲は限られます。

フィルムはガラス一面を覆うので、飛散への備えとしては別物と考えてください。

ただしフィルムは急に必要になっても掃除と乾燥の時間が要るので、前もって貼っておく対策です。

直前の備えとしては、段ボールや飛散防止用のシートを内側から当てる方法が現実的です。

型板ガラスの凹凸面にも貼れますか

凹凸のある面に平滑ガラス用のフィルムを貼ると、谷の部分に空気が残って白く濁ります。

多くの型板ガラスは室内側が平らなので、平らな面を確かめてからそちらに貼ってください。

両面に凹凸がある場合は、凹凸ガラス対応と書かれた製品を探します。

フィルムを貼れば、浸水や吹き込みも防げますか

フィルムはガラスの破片を保持するもので、サッシの隙間からの吹き込みや床面からの浸水には関係がありません。

玄関や掃き出し窓から水が入る心配がある場所は、別に手当てが必要です。

水位に応じた備えは家庭用の止水板と代用方法で解説しています。

2枚重ねて貼れば強くなりますか

重ね貼りは間に空気と水が残って気泡になりやすく、ガラスの熱も逃げにくくなるため熱割れの条件も厳しくなります。

1枚で貼り、厚みや性能を上げたい場合は、はじめから厚手の製品や防犯用途をうたう製品を選んでください。

表記の意味は製品ごとに違うので、パッケージの記載を確認してください。

まとめ

飛散防止フィルムの仕上がりは、水貼りの腕よりも、貼る前の2つの確認で決まります。

1つはガラスの種類で、網入りや複層ガラスに対応外の製品を貼れば熱割れの恐れがあります。

もう1つはガラス面の掃除で、砂粒と油分を残したまま貼ると気泡とシワが出て、結局やり直しになります。

作業は台風が近づいてからではなく、乾燥の時間を含めて余裕のある時期に済ませてください。

ぜひ本記事のガラス種類別の対応表と、掃除・カット・水貼りの3段階の手順を参考に、ご自宅の窓に合うフィルムを選んで貼ってみてください。

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