カーテンのカビの落とし方|洗える生地と洗えない生地の見分け方
梅雨明けにカーテンを開けたら、裾のあたりに黒い点が散っています。
洗えば落ちると思って洗濯機に放り込んでも、乾かすと同じ場所に薄く輪郭が残ります。
カーテンのカビは繊維の奥に菌糸が入り込むため、表面の汚れとは落ち方が違います。
塩素系のカビ取り剤は主成分が次亜塩素酸ナトリウムで、色柄物では脱色が起きるうえ、ジョンソンは「酸性タイプ まぜるな危険」の表示がある製品や食酢と混ざると有害な塩素ガスが出るとしています。
本記事では、カーテンのカビとほかの汚れの見分け方・薬剤の3タイプの使い分け・洗う前に確かめる洗濯表示・再発を止める窓まわりの手当てを解説します。

すまいの四季 編集部
結露・すきま風・凍結・雪・雑草・虫・暑さ・台風まで、季節ごとの住まいの困りごとを市販のグッズで手当てする方法をまとめています。製品の仕様はメーカー公式と公的機関の情報で確認し、確認時点を添えて掲載しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
カーテンのカビと、汚れ・シミの見分け方
黒い点が付いていても、すべてがカビとは限りません。
排気ガスやほこりが結露の水分と混ざって固まった汚れは、濡らした白い布で叩くと布側に黒く移ります。
カビは菌糸が繊維に入り込んでいるので、叩いても移らず、輪郭がぼやけた点状に散らばっているのが特徴です。
裾から20〜30cmの範囲と、窓ガラスに触れていた面に集中していれば、結露が原因のカビだと考えてよいでしょう。
レースカーテンでは、白地に薄い灰色のもやが広がる形で出ることもあります。
これは点が密集して面になった状態で、この段階まで進むと家庭での洗濯だけでは色が戻りにくくなります。においも判断材料になり、カビが繁殖した布は乾いていても土っぽいにおいがします。
見分けがついたら、素材の確認が先になる
カビだと分かっても、すぐに薬剤をかけないでください。
ポリエステル100%の遮光カーテンなのか、綿や麻の混紡なのか、裏地にコーティングがあるのかで、使える薬剤も洗い方も変わります。
タグの洗濯表示に水洗い不可のマークがあれば、家庭での丸洗いは選べません。
ドレープカーテンには芯地やウレタン加工が入っているものがあり、これらは水に濡れると縮んだり、コーティングが剥離したりします。
カーテンのカビ取りに使える薬剤は3タイプ
市販の薬剤は、塩素系・酸素系・アルコールの3タイプに分かれます。落ちる力の順では塩素系が最も強く、素材への負担も同じ順で大きくなります。
| タイプ | 主な成分 | 向いているカーテン | 注意すること |
|---|---|---|---|
| 塩素系 | 次亜塩素酸ナトリウム | 白無地のレースカーテン | 色柄物は脱色する。単独で使う |
| 酸素系 | 過炭酸ナトリウム等 | 色柄のあるドレープカーテン | 塩素系より時間がかかる |
| アルコール | エタノール | 洗えない厚手のカーテン | 色落ちする生地がある |
塩素系は白いレースカーテンなら選択肢に入りますが、ジョンソンは塩素系のカビ取り剤を必ず単独で使うよう案内しており、別の洗剤を続けて使う場合は水で充分に洗い流してからとしています。カーテンを洗剤で予洗いしてから塩素系を使う手順では、この洗い流しを省かないでください。
色柄のあるドレープカーテンでは酸素系を選びます。
黒い点が薄くなる程度で完全には消えないこともありますが、生地の色を残したまま処理できます。
アルコールは水洗いできないカーテンに使う手ですが、これは繁殖を抑えるための拭き取りであって、付いた黒い色を落とす目的には向きません。
薬剤ごとの性質と使い分けはカビ取りスプレーの選び方で解説しています。
塩素系を使うときに守ること
浴室でカーテンを処理する人がいますが、密閉した空間で塩素系を使うのは避けてください。
ジョンソンは換気について、戸や窓を開ける、換気扇を回すなどして換気をよくすること、換気扇と同時に窓やドアを2か所以上開けると効率が上がることを挙げています。
目を守るため保護眼鏡やゴーグルを着けることも案内されています。
吊ったままのカーテンにスプレーするのは勧められません。
ジョンソンは高い所には柄つきのスポンジなどに液を付けて塗るとし、目線より上にはスプレーしないよう案内しています。
カーテンを吊ったままだと上部は確実に目線より上になり、液だれが顔にかかります。
レールから外して、浴槽や大きめのたらいの中で平らに広げてから処理してください。
放置時間は製品によって違い、ファクトとして確認できる共通の数値はありません。
パッケージの使用方法に書かれた時間に従い、長く置けば落ちるという考えで放置しないでください。
生地が薄くなったり、繊維が切れたりします。
洗う前に確かめる洗濯表示と下準備
カーテンを外したら、まずフックをすべて取り外します。
金属フックを付けたまま洗うと、塩素系や酸素系の薬剤で錆びて、その錆が生地に移ります。
プラスチックフックでも洗濯機の中で生地を引っ掛けるので、外しておいてください。
次に洗濯表示を確認します。
桶のマークに数字があれば家庭で水洗いでき、数字は上限の水温です。
桶に×が付いていれば水洗いできないので、洗濯ではなくアルコールでの拭き取りか、クリーニング店への相談に切り替えます。
手洗いマーク(桶に手が入った絵)のものは洗濯機のコースではなく、押し洗いで扱います。
洗う前にほこりを落としておくと、薬剤が繊維に届きやすくなります。
カーテンを外で軽くはたくか、掃除機のブラシノズルで表面を吸ってください。
裾のほこりが固まったまま薬剤をかけると、その部分だけ液の浸透が悪くなり、処理後に輪郭が残ります。
洗濯機で洗うときのたたみ方
カーテンは屏風だたみにして、洗濯ネットに入れます。
丸めて押し込むと、内側に水が回らず、薬剤が当たった部分と当たらない部分でむらが出ます。
脱水は短めにして、脱水が終わったらすぐに取り出してください。
折りじわが付いたまま放置すると、その線が残ります。
乾かし方を間違えると、同じ場所にまたカビが出る
洗い上がったカーテンは、レールに戻して吊り干しにするのがいちばん早く乾きます。
ただし窓を閉め切った部屋でこれをやると、カーテンから出た水分が窓ガラスで結露し、その水をまたカーテンが吸います。
窓を開けるか、換気扇を回して湿った空気を外に出してください。
ライオンは部屋干しについて、部屋の端ではなく中央や鴨居に干すこと、こぶし大の間隔を開けて風の通り道を作ること、扇風機や衣類乾燥除湿機を使うことを挙げています。
カーテンをレールに吊るす場合は、ひだを均等に広げて生地どうしが重ならないようにしてください。
重なった部分だけ乾きが遅れ、そこに菌が残ります。
ライオンは部屋干し臭の原因として、衣類に付着したニオイ菌と汚れ残りを挙げ、グラム陰性菌は湿った環境で増えやすいとしています。
カビを落としたカーテンが生乾きのまま一晩置かれると、別の菌が増えてにおいの原因になります。
厚手のドレープカーテンは半日では乾き切らないので、晴れた日の午前中に洗い始めてください。
カーテンのカビ取りをしても再発するなら、原因は窓側にある
洗った翌シーズンにまた同じ位置へ黒い点が出るなら、カーテンではなく窓まわりの水分が原因です。
冬の結露がサッシの下枠に溜まり、そこに触れているカーテンの裾が常に湿った状態になります。
夏でも、エアコンの冷気が当たる窓では同じことが起きます。
手当ての順序としては、結露そのものを減らすほうが先になります。
窓ガラス用の断熱シートはガラス面の温度差を減らして水滴を出にくくする作りで、結露吸水テープは下枠に垂れた水を受け止める作りです。
目的が違うので、裾が濡れている症状には下枠側の吸水と、カーテンの裾がサッシに触れないよう丈を見直す組み合わせが向きます。
カーテンの裾から床に水が落ちていた場合は、床材側も確認してください。
フローリングでは板の継ぎ目に黒ずみが出ますし、床材によって使える薬剤が変わります。
床のカビの取り方では畳とクッションフロアで手順がどう変わるかを解説しています。
ワックスを塗った床に塩素系を使うとワックスが溶けるので、フローリングのカビの取り方も合わせて確認してください。
カーテンのカビ取りを諦めて買い替える目安
薬剤を使っても黒い点が薄くなるだけで、乾かすとまた浮き上がる状態は、菌糸が繊維の芯まで入っています。
2回処理して変化がなければ、それ以上の薬剤は生地を傷めるだけです。
手で引っ張ってみて繊維が裂ける、遮光カーテンの裏コーティングがぼろぼろと剥がれる、洗っても土っぽいにおいが残るという場合も、買い替えを検討する段階です。
遮光カーテンやウレタン加工のあるものは、コーティング層の内部にカビが入ると表から薬剤が届きません。
この構造は寝具でも同じで、カビが表面か内部かで判断が変わります。
厚みのある製品をどこで見切るかはマットレスのカビはどこから買い替えかで解説しており、考え方はカーテンにも当てはまります。
よくある質問
カーテンを吊ったまま塩素系スプレーをかけてもいいですか
やめてください。
ジョンソンは目線より上にスプレーしないよう案内しており、吊ったままのカーテンは上部が必ず目線より上になります。
液が顔や目にかかる危険があります。
レールから外し、床や浴槽の中に平らに広げて、換気をしたうえで作業してください。
カーテンのカビにクエン酸や酢は使えますか
塩素系のカビ取り剤と併用してはいけません。
ジョンソンは食酢と混ざると人体に有害な塩素ガスが発生するとしています。
酸性のものを先に使った場合は、水で充分に洗い流してから塩素系に移ってください。
同じ日に両方使う手順そのものを避けるのが確実です。
ダイソーのカビ取りジェルをカーテンに使えますか
ジェルタイプは液だれを防いで垂直面に留まるよう作られており、タイルの目地のように硬く狭い場所を想定しています。
布に塗ると繊維に染み込んで洗い流しにくくなります。
向いている場所と注意点はダイソーのカビ取りジェルは使える?で解説しています。
洗えないカーテンのカビはどうすればいいですか
洗濯表示に桶の×マークがある場合、家庭での丸洗いはできません。
エタノールを含ませた布で叩くように拭く方法がありますが、生地によっては色が抜けるので、裾の裏側など目立たない部分で試してから始めてください。
それでも黒い点が残る場合は、クリーニング店に素材とカビの状態を伝えて相談してください。
カーテンレールやサッシのカビも同じ薬剤で落とせますか
金属部分に塩素系を使うと錆びることがあります。
エステーは、除湿剤の液が金属に付いたままだとサビの原因になるとして、しっかり水で流すよう案内しており、塩素系についても同じ配慮が要ります。
レールやサッシのゴムパッキンはエタノールで拭き取り、強く擦らないでください。
まとめ
カーテンのカビは、まず白い布で叩いて汚れと見分け、洗濯表示で水洗いできるかを確かめるところから始まります。
白無地のレースカーテンなら塩素系、色柄のあるドレープカーテンなら酸素系、水洗いできない厚手のものはエタノールでの拭き取りという順で選んでください。
塩素系を使うときは必ず単独で、2か所以上を開けて換気し、目線より上にはスプレーしないことを守ってください。
洗って落ちても、窓の結露が残っていれば翌シーズンに同じ位置へ出ます。
裾がサッシの下枠に触れていないか、乾かすときに生地が重なっていないかを見直してください。
ぜひ本記事の薬剤3タイプの使い分け表と洗濯表示の確認手順を参考に、手持ちのカーテンに合う方法を選んでください。



